エルドアン・シーシー会談終了、共同声明発表
2024年09月04日付 Cumhuriyet 紙
エジプトのアブドゥルファッターハ・アッ=シーシ大統領は公正発展党所属のエルドアン大統領の招待を受け、本日、初めてトルコへ公式訪問を行った。これはここ12年間でエジプトからトルコへの大統領レベルで行われた初訪問である。両首脳は様々なテーマで17もの合意署名を行った後、共同記者会見を行った。エルドアン大統領は会見で「ガザ」について強調した。
公正発展党党首であるレジェプ・タイイプ・エルドアン大統領が以前から、「クーデター首謀者」と呼び、しばしば「殺人者、抑圧者」という表現で標的にしていたエジプトのアブドゥルファッターハ・アッ=シーシ大統領がアンカラを訪問した。
エルドアン大統領は「彼と同じテーブルにつかない」と述べたシーシ大統領とアンカラ国際空港において対面した。
歓迎式典では、エルドアン大統領にハカン・フィダン外務大臣、アンカラのヴァシップ・シャヒン県知事や他の関係者が同行した。
アンカラのエセンボーア国際空港の名誉の間で暫し対面したエルドアン大統領とシーシ大統領は、その後公用車同乗して大統領府に移動した。
◾️公式式典を行った
エルドアン大統領によってアンカラ国際空港において出迎えられたシーシ大統領のため大統領府において公式式典が行われた。
エルドアン大統領がシーシ大統領と行った会談では、イスラエルのガザ地区に向けた攻撃や平和への努力などが議題となった。会談ではトルコがエジプトを介してガザ地区に対して行っている人道支援の強化に向けた取り組みが話し合われた。
◾️評議会の初会合
大統領府通信局による声明によると、訪問のなかで、エルドアン大統領が2月14日にカイロ訪問の際に合意した共同宣言の中で再構築された上級戦略合同評議会の初会合が行われた。
会合は両国の閣僚たちも参加して実施され、約2時間続いた。
◾️17の合意に署名
会合ではトルコとエジプト関係を全面的に検討し、二国間協力のさらなる発展のために今後取ることのできる共同対策が話し合われた。
両首脳はまた、関係強化を目的とした一部の文書や、金融・エネルギー・都市開発・保健分野で合計17の協定に署名した。その後、両首脳は共同記者会見を行った。
◾️エルドアン大統領「カイロ訪問が転換点となった」
エルドアン大統領は記者会見の中で、カイロ訪問が両国関係における新たな転換点となったと言及し「あの日以来、私たちは最高レベルの対話を続けてきた。」と述べた。
来年は外交関係樹立の100周年を祝福するだろうと述べたエルドアン大統領は、「貿易や経済は我々の協力関係の最も重要な次元を構成している。我々は、貿易額を150億ドルに増加させるという目標に向けて、断固として前進している」と述べた。
ガザ地区におけるイスラエルの攻撃について発言したエルドアン大統領は、地域の平和と安定に対する両国の貢献は極めて重要であるとし、以下のように述べた。
「ガザ地区を始めとし、定期的に協議する点で合意した。パレスティナは私たちの会談の中心だった。我々はこの問題に関して共通のスタンスを持っている。11ヶ月に及ぶ民族浄化を終結させ停戦することは、依然として我々の優先事項である。」
◾️「イスラエルは飢餓によってパレスティナの意志を打ち砕こうとしている」
エルドアン大統領は、イスラエルが人道支援を必要な人々に届かないようにすることで、新たな犯罪を加えていると指摘し、「イスラエルは、爆弾で打ち砕くことのできなかったパレスチナの意志を、飢えと渇きで打ち砕こうとしています。一方、エジプトはカタールやアメリカとともに交渉を仲介しています。私たちも彼らを支援していますが、イスラエルの非妥協的な態度は続いています。そしてついに、交渉相手を殺害して、その意思を示した。」と述べた。
エルドアン大統領は、南アフリカがイスラエルに関し国際司法裁判所に訴えたジェノサイド裁判に触れ「殺人者の居場所は法廷であり、会議場ではない。私たちは国際社会にその責任を喚起し続けます。全世界を危険にさらすネタニヤフ政権の虐殺政策に対して、何の行動も起こしていない。」 と述べた。
◾️シーシ大統領「トルコとシリアの接近を嬉しく思う」
エジプトのシーシ大統領は記者会見で両国間の貿易の発展が共通の目標であると述べ、「トルコの我が国への投資が重要である。」と述べた。
シーシ大統領はガザ地区の現状に言及し、以下のように述べた。
「地域の人道危機について共に協力することで合意した。 我々は、ガザのためにもっと協力すべきだ。停戦、ヨルダン川西岸地区での違反行為の停止、東エルサレムを首都とするパレスチナ国家の樹立で合意した。」
エジプトの指導者はまた、安全保障と安定の問題についても話し合ったと述べた。彼はトルコとシリアの接近を歓迎していると述べた。
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( 翻訳者:伊藤颯汰 )
( 記事ID:58615 )