アンタリアで「遊戯場」の名目で教育と学校活動を行っていることが判明した違法ロシア人学校は、アンタリア県知事の決定により封鎖された。
観光かのように定住生活を送るロシア人をはじめとするソビエト連邦から分離した諸国の国民として知られるCIS諸国の国民は、アンタリアを最も好み、当地ではロシア・ウクライナ戦争後に生じた移住に伴い、多くの分野で違法活動に対する監督・監査が続いている。これらの国々から来た人々の違法活動が確認されると、関係機関により活動停止にされ、罰金が課されている。
アンタリア県知事府の8月のデータによると、全在留外国人12万8103人のうち3万2450人はロシアから、カザフスタンからは2万73人、ウクライナからは1万5272人、キルギスからは1万754人と、多くがCIS諸国出身者である。アンタリア市では、これらの国々から来た子供達が通い、ロシア教育省の教育課程に基づいて教育を行う、国民教育省の認定を持つ[アンタリア県]アランヤ、ムラットパシャ、コンヤルトゥに3つのロシア人学校が所在するほか、この2年間に多くの違法な学校が活動を行っていたことが明らかになった。
◾️警察と自治体経済取締官が封鎖
ロシアとウクライナの国民たちが自治体から獲得した遊戯場許可証によって学校活動を行っていた7つの学校のうち、6校が現在までに閉鎖され、もう1校は裁判所から運営停止の決定を受けた。全てコンヤアルトゥ郡にあるこれらの学校は、アンタリア県知事の決定に沿って、警察、コンヤルトゥ自治体経済取締官、郡国民教育局職員達によって封鎖された。
◾️協会名義の学校判明
遊戯場の許可証の加えて、青少年センター、ダンススクールといった様々な名目で自治体から獲得した許可証によって違法な教育活動を行っていたことが確認され、そうした学校のうちの一つが、協会のセラピーセンターであるかのように活動を装っていたのが明らかになった。ドアに「家族と子供のセラピー協会」と書かれ、戦争でウクライナから来た子供達と家族が利用しているというこのセンターでは、郡国民教育局の調査により違法な教育活動が判明し、これにより警察と自治体経済取締官職員達によって封鎖された。
◾️シャヒン知事、7つの違法な学校が摘発されたと発表
フルシ・シャヒン・アンタリア県知事は、アンタリアで多くの分野で活動し、教育・授業の分野では違法な学校でここ最近話題になったロシア人、ウクライナ人に関する継続中の活動プロセスについて説明した。同知事は、県の国民教育局がこうした学校について調査を行った結果、閉鎖決定が下されたと説明し、コンヤアルトゥ郡でロシア人とウクライナ人が違法活動を行っている7校の学校があると指摘した。
さらに、最初に判明し閉鎖が決定された二つの学校のうち1校は閉鎖され、もう1校は裁判所から運営停止決定を受けたと説明し、「他の学校にも通達され、教育・授業活動が停止された。他の1校は、閉鎖し、活動も禁止しています。運営停止を受けた学校は継続しています。現在その動向を追っています。この間、通報と摘発は続いています。さらに5箇所を発見したが、これらの一部は青年センターなど別の部署の許可証を持っており、閉鎖された学校の様ではない。しかし、それらの学校すべてに通達が送られ、『このようなやり方で活動はできない』と通知された。そして教育活動を自ら望んで停止したということです。私たちは認定プロセス[の検証]を継続しています。」と語った。
◾️4校が行政罰金と閉鎖
アンタリアで「遊戯場」の名目で教育と学校活動を行っていることが確認された違法のロシア人学校について、アンタリア県知事府は声明を出し、4校が行政罰金を課せられ閉鎖されたとした。声明では次のように説明された。
「コンヤアルトゥ郡で遊戯場や教育協会の名目で外国籍の学生に向けて無許可で教育活動を行っていた3校は2024年9月16日に、1校は2024年9月17日に、合計4校は、コンヤアルトゥ自治体経済取締官職員が出動して、コンヤアルトゥ郡知事府の傘下にある郡監視調整委員会により、アンタリア県知事府が閉鎖決定を承認したことに基づき、封印・閉鎖された。閉鎖された4校の無許可の教育センターの代表のZ.S.氏、T.V.氏、Y.F.氏、Y.E.氏には、名目最低賃金の20倍である合計160万200トルコリラの行政罰金が課せられた。コンヤアルトゥ郡監視調整委員会は『教育センター、教育コンサルタント、キャリア指導、教育コーチング、教育指導、言語障害センター、会話療法、研究センター、数学クラブ』といった名目で活動を行っているセンターに向けて、監査を継続する。開設の目的以外の無許可の教育活動を行ったセンターが確認された場合は、必要な行政処分を適用していく。」
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( 翻訳者:田端咲希 )
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