トルコ探索船、ソマリアで活動
2024年10月30日付 Yeni Safak 紙
オルチュ・レイス探索船は20日間に及ぶ航海の後、ソマリアのモガディシュ・アルポート港に停泊した。オルチュ・レイス号は石油と天然ガスの探索調査を11月から開始する。
ゾングルダク県のチャイジュマ郡を10月4日に出発したオルチュ・レイス探索船は地中海、スエズ運河、紅海を通過する20日間もの航海の後、アルバイラク・グループが運営するソマリアのモガディシュ・アルポート港に停泊した。港を訪問したエネルギー・天然資源省のアルパルスラン・バイラクタル大臣とソマリアのハサン・シェイク・マフムド大統領をモガディシュ・アルポート港のアフメト・サーミ・イシュレル所長が歓迎、対面した。オルチュ・レイス号はソマリア沖の権益を持つ3海上区域で石油と天然ガスのための探索調査を11月より開始する。
◾️軍艦が帯同
トルコのエネルギー・天然資源省とソマリア連邦大統領府石油・天然資源省の間で3月に「ソマリア陸上・海上ブロック領域に関する合意覚書」が交わされた。これに関する任務を行うオルチュ・レイス号の航海には、戦艦ゲディズとギョカヴァが帯同し、調査時には探査船を保護することになっている。オルチュ・レイス号には補給艦のうちザーアノス・パシャ支援船、サンジャール・プラットフォーム支援船、アタマン補給船が同行する。
◾️採掘のためヤヴズ、ファーティフまたはアブドゥルハミドが向かう
オルチュ・レイス号は最初の計画ではソマリアで今日まで実行されなかった3段階の地質探索調査を行う。区域のうち2つは陸から約50キロ、もう一つは100キロ沖に位置する。約7ヶ月間を予定している活動の間、オルチュ・レイス号は天然ガスや石油についての情報を集める。収集された情報はアンカラで分析される。次いで分析結果により判明した場所で採掘を始める。採掘には、カーヌーニー号、ヤヴズ号、ファーティフ号、もしくはアブドゥルハミド号のうち、1船がソマリアに送られる。
◾️陸上においても協力
トルコ石油とソマリア石油局の間で新たな協定が締結された。この合意によってソマリアの約5000㎢の陸地を含む全体で3区画で石油と天然ガスに関するデータの共有と評価が行われる。
◾️5つの研究所で調査
オルチュ・レイス号は深さ8000mまで3段階、そして深さ1万5000mまで2段階の地質探索調査を行う。「青い祖国(Mavi Vatan、トルコ共和国が宣言した黒海、地中海、エーゲ海の海洋管轄区域)」で地質探査活動を行うこの船は、水深1500メートルからサンプルを採取することができる。
◾️シェイク・マフムド大統領「歴史的な日だ」
モガディシュ・アルポート港でオルチュ・レイス号の歓迎式典でスピーチを行ったバイラクタル大臣は「オルチュ・レイス号がソマリアで実行する活動は協力のターニングポイントだ。」と述べた。ソマリアのハサン・シェイク・マフムド大統領もオルチュ・レイス号がソマリアに到着したことは自国にとって「歴史的」と位置付けた。「今日は歴史的な1日だ」と述べたマフムド大統領はソマリアの新たな時代が始まり、トルコがソマリアを世界の話題に上せたと述べた。
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( 翻訳者:伊藤颯汰 )
( 記事ID:58972 )