ハンガリーで開催される第五回欧州政治共同体サミットに、47の国家元首が参加し、レジェプ・タイイプ・エルドアン大統領は参加者に向けて演説する予定だ。サミットではウクライナと中東での戦争、非正規移民、経済安全保障といった喫緊の課題が議題に挙げられ、首脳は二か国会談の機会を得る予定だ。
ハンガリーの首都、ブダペストでの第五回欧州政治共同体サミットが開かれ、レジェプ・タイイプ・エルドアン大統領が参加した。
ブダペストでのプシュカーシュ・アレーナで開催される第五回欧州政治共同体サミットには、27つのEU諸国のほか、西バルカン諸国、欧州自由貿易連合(EFTA)加盟国、アゼルバイジャン、アルメニア、ジョージア、イギリス、トルコを含む47か国の国家元首が参加している。
サミットでは、ウクライナでの戦争が最重要課題の一つに挙げられ、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領も招待されている。
さらにサミットにはマルク・ルッテNATO事務総長のほか、シャルル・ミシェルEU欧州理事会議長、ウルズラ・フォン・デア・ライエン欧州委員会委員長、ジョセップ・ボレルEU外務・安全保障政策上級代表も参加している。
サミットでは、レジェプ・タイイプ・エルドアン大統領が参加者に向けて演説する開会本会議、活動グループでの円形卓上会議と報告会議が行われ、さらに各首脳は二か国会談の機会を得る。
首脳らはサミットで、欧州が直面する安全保障上の脅威、ロシアとウクライナの戦争、中東での戦争と緊張について話し合う予定だ。分科会では非正規移民、移民の政治利用など、経済安全保障、エネルギー、交通、情報、国際貿易に関する問題について議論が行われる。
メディアの報道によると、米国で11月5日に行われた大統領選挙で、共和党のドナルド・トランプ氏が勝利したことも欧州首脳の議論する問題の一つなるだろう。
サミットはこれまでの会合と同じ形式で開催され、中間会合で得られた成果が閉会本会議で報告される。
サミットの最後に、サミットのホスト国であるハンガリーのオルバーン・ヴィクトル首相と、来年の秋に行われる次回サミットでホスト国となるアルバニアのエディ・ラマ首相が共同記者会見を開催する予定だ。
欧州政治共同体は、ロシアとウクライナの間の戦争開始後、フランスのエマニュエル・マクロン大統領によって、欧州諸国にとって共通利益に関する問題に対処し、政治的対話と協力を促進するために提案された。欧州理事会は2022年6月23-24日に開催された会議で欧州政治共同体の創設に合意した。
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( 翻訳者:大屋千寛 )
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