シリアのPKK系組織、アレッポ空港を掌握?
2024年11月30日付 Cumhuriyet 紙
テロ組織PKK/YPGのシリアの統括組織、民主シリア軍(DSG)は衝突が続くアレッポで国際空港を掌握したと言われている。
PKK/YPGはタハリール・アル=シャーム(HTŞ)をはじめとする様々なテロ組織が市内の中心地域の一部を掌握しているアレッポの街で、武装車両を用いて国際空港に入って、そこを掌握したと言われている。
この件に関し、まだシリア当局による公式の発表は行われていなかった。
■SOHR「空港はクルド人勢力の手に落ちた」
シリア人権監視団(SOHR)は空港の主導権は「クルド人勢力の手にある」と述べた。
SOHRの発表によれば、シリア軍が地域から撤退した後、YPGはシャハバとアレッポの間の検問所とアシュラフィーヤ街区の検問所を掌握した。
一方でシリア国軍がアレッポの東側にあるマスカナに撤退した後、クルド人グループがアレッポの東側にあるテルハフェル、テルアラン、タルハセルの町およびその他の村に向かったと伝えられた。
■アレッポ空港
シリアのアレッポで営業しているアレッポ国際空港はシリア航空によって第二のハブ空港として使用されている。空港の歴史は20世紀の初めにさかのぼる。1999年の現在の新ターミナルビルの開業まで長年にわたって数多く改修されてきた。空港は市の南西部に位置し、市の中心地まで7km、自動車で15分の距離にあり、年間170万人の旅客収容能力を誇る。
アレッポ空港は2013年1月にシリア内戦を理由に封鎖されたが、シリア軍の進軍後、2014年1月22日に再び開港した。シリア政府がアレッポ戦争の中で東アレッポを再び掌握した後、初めての飛行は2017年1月5日に行われた。
■何が起こったか?
ジハード主義グループが10月27日に始めた攻撃の3日目、アレッポの西部の居住地域を通過して東に向かい、街のシンボルであるアレッポ城へ到着したと伝えられていた。SNS上で出回っている画像ではテログループがシリア国旗を下ろし、代わりに自身らのシンボルの旗を掲げている様子が見られた。
報道によれば、この攻撃は水曜日に始まり、「ジハード主義グループによる、ここ7年間で確認された最大の侵攻」として伝えられた。
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( 翻訳者:伊藤梓子 )
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