シリア・アサド大統領、事態緊迫化のなかで初めてコメント
2024年12月01日付 Cumhuriyet 紙
シリアのアサド大統領は、シリア国内でテロ組織タハリール・アル=シャーム(HTS)をはじめとするジハード主義者グループの攻勢が続くなか声明を発表。同大統領は「シリアはテロリストとその支持者に抗い、我らの領土の完全性を守り続ける」と述べた。
シリア軍と対立関係にあるタハリール・アル=シャーム(HTS)をはじめとしたジハード主義者グループの攻勢が続いている。それらのグループはアレッポとイドリブの大部分を占領し、ハマーに向けて前進している。
地域で緊張が高まるなかでシリア大統領府は声明を発表。声明によれば、シリアのアサド大統領とアラブ首長国連邦(UAE)のムハンマド・ビン・ザーイド・アール・ナヒヤーン大統領が電話会談を行った。
電話会談でシリア情勢について話し合われた際、アサド大統領は自国の「安定」を強調した。
■「攻撃どれほど激しかろうと」
アサド大統領は会談中、次のような表現を用いて発言した。
「シリアはあらゆるテロリストとその支持者に抗い、我らの領土の完全性を守り続ける。シリアは同盟国や友好国の助けを借りて、攻撃がどれほど激しかろうと敵を打破し排除する力をもっている。」
それを受けてUAE大統領もアサド大統領に対し、同国はシリア政府を支持すると述べたという。
■イラクのスダニ首相とも会談
アサド大統領は、イラクのムハンマド・シア・アル・スダニ首相とも電話会談を行った。
シリア大統領府からの発表によれば、アサド大統領とスダニ首相は地域の最新情勢について話し合った。発表は、「スダニ首相はシリアとイラクの安全保障は共通していると強調した」としている。
同声明によれば、スダニ首相は「テロとの戦いにおいて、イラクはシリアに必要なあらゆる支援を提供する用意がある」と述べた。シリアの最新動向や、テロとの戦いにおける協働、地域課題などが議論された会談のなかでスダニ首相は、シリアの安定、主権、領土保全における(イラクの)コミットメントを改めて強調した。
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( 翻訳者:原田星来 )
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