ブリンケン国務長官、トルコ訪問へ―PKK・YPG問題協議
2024年12月11日付 Hurriyet 紙
アメリカのアントニー・ブリンケン国務長官が金曜日にトルコを訪問する。この訪問ではトルコのハカン・フィダン外務大臣と会談する。両外相の会談ではトルコ、アメリカにどのようなメッセージが出されるのか、どのテーマについて話し合われるのか?CNN TÜRKのアンカラ支局のディジュレ・ジャノバ氏がこの重要な訪問に関連する詳細を説明した。ジャノバ氏は「私が得た情報によると、アメリカに対し『あなたが解決してください。もしくは私たちが必要なことをやりましょう。』というメッセージをはっきりともう一度伝える。」と述べた。
シリアでアサド体制が崩壊して以降、その地域では重要な変化が起き続けている。この過程で、アメリカからトルコに重要な訪問が行われる。アメリカのアントニー・ブリンケン国務長官がアンカラを訪問し、ハカン・フィダン外相と会談を行う。この会談の詳細をCNN TÜRKのアンカラ支局のディジュレ・ジャノバ氏が共有した。
ディジュレ・ジャノバ氏はブリンケン氏の訪問の詳細を以下のように述べた。
■「約束は実現しなかった」
トルコにとっての当初からの根本的な目標はシリア国境からシリア内の30から40キロの土地における安全を保障することであった。テロ組織を掃討すること、もし出来ないのであれば南部に移動させることであった。アメリカとトルコの間でこの件に関した合意があった。約束はあったがそれは実行されなかった。
その現地で起きていることを見ると、国境地帯での安全のため、段々と前進している。シリア国民軍(SMO)はテル・ルファトとマンビジュを征服し、以降も継続しているように見受けられる。たぶん、市民側から一掃されるかもしれない。テロ組織の逃げ道はないように感じられる。このような状況でブリンケン国務大臣はトルコを訪問し、ハカン・フィダン外相と会談する。
■「必要なことを行う」とのメッセージ
もたらされた情報によると、アメリカに対し「あなたが解決してください。もしくは私たちが必要なことをやりましょう。」というメッセージをはっきりともう一度伝える。
アメリカとの合意で何年も交わされた約束は果たされていない。国境より30から40キロの地域において安全を確保することは果たされていない。ブリンケン国務長官にこの合意を再確認させ、全てのテロ組織を地域から掃討することを伝える。
■「アメリカは行き詰まった状況にある」
トランプ次期大統領は1月20日に任務に就く。今回はより強硬になる。シリアにおけるトランプの軍の撤退とそこからの退却の目的は実行されるのだろうか?この変化は彼にとっても恩恵がある。アメリカは行き詰まった状況にある。
アメリカが何を行うのかと質問すると「現地での状況を見ると、アメリカがこれらの要素を撤退しなければならない」との予測がある。シリアでの軍隊をイラクに撤退するかもしれない」との予測もある。
「新たなるシリアでイラク、レバントにおけるイスラム国(ISIL)のようにクルディスタン労働者党(PKK)クルド人民防衛隊(YPG)もこの地域で居場所を失うであろう」と言われている。シリアが統一のシリアとして自由化されること、全てのこれらがシリアによって行われることが目標だ。
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( 翻訳者:伊藤颯汰 )
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