以前行方不明と報道されたアメリカ人がシリアの首都ダマスカス付近のある町で発見された瞬間の動画が公開された。動画で男性は、「ミズーリ州出身のトラヴィス」と名乗り、徒歩でレバノンからシリアに移動した後に拘束され、メッカ巡礼者であると述べた。

SNSで出回っている動画では、トラヴィス氏が早朝にダマスカス付近のズィヤビアという町で地元関係者によって発見されたとしている。

トラヴィス氏は、NBC特派員のマット・ブラッドリー氏の質問に答えた。シリアに移動する前に聖書に熱中し、この旅に出発することに決めたと述べた。トラヴィス氏は、レバノンからシリアへ山を越えて到達し、拘束されたと述べた。

トラヴィス氏は、画像内で周りを囲む新聞記者に不快には見えない様子で、「大丈夫です。もっと質問を受けられます。」と述べた。アメリカ側による保護の申し出に対しては、今は必要ないと明らかにした。

◾️ミズーリ州とブダペストから行方不明届

ニュースとなった後に、トラヴィス氏の素性について新しい情報が判明した。アメリカ合衆国のミズーリ州とハンガリーの首都ブダペストで「トラヴィス」・ピート・ティンマーマン氏という名前の人物が行方不明であるとの届け出があったと分かった。

ハンガリーの警察はこの人物の名前が「トラヴィス」・ピート・ティンマーマン氏であると発表した。ミズーリ州ハイウェイパトロールは、5月にブダペストで行方不明となったティンマーマン氏についての情報を募っていた。

29歳のティンマーマン氏は、最後に教会で目撃され、その後「どこかへ行き、彼からの連絡が無い」と明らかにされた。当局は、ティンマーマン氏がブダペストからシリアへどのように達したのか、そしてそこでどのように生活してきたのか調査を続けている。

◾️行方不明となった新聞記者に似ている

一方で、シリアからの画像によって、2012年にシリアで行方不明になったアメリカ人新聞記者のオースティン・タイス氏が発見された可能性がある。しかし、タイス氏の家族に近い筋は、彼らは動画に映っている人物がタイス氏ではないと考えていると明らかにした。

タイス氏は、2012年に31歳の誕生日を祝った後、行方不明になった。シリアにあるバアス党政府が倒れた今、タイス氏が自由の身になるという望みが高まっていた。

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（ 翻訳者:山口晴夏 ）
（ 記事ID:59234 )