イタリアに続きポーランド、トルコ人学生へのビザ発行遅延
2024年12月18日付 Cumhuriyet 紙


先週、イタリアのトルコ人学生たちにビザを発給しないことが明らかになった後、ポーランドからも同様の動きがあった。公式の発表が行われなかったが、トルコ人学生はポーランドからビザを取得できないために、学校を休学しなければいけなかったことを述べた。ポーランドで勉学に励む最終学年の学生であるゼイネプ・オズハンさんとトゥーチェ・バランさん、そして3年生のカミル・チョラクさんはビザを取得出来なかったために学校に通うことが出来なくなったと明らかにした。

ポーランドの大学に留学している数人の学生はビザの申請が却下されたり、ビザのための予約を得られない状況にある。学費を払った学生たちは、試験が始まったにもかかわらず、学校に通うことができない。

■「休学しないといけない。」

ポーランドのヴロツワフ市で4年間学び、ローワー・シレジア大学で今年、最終学年となったゼイネプ・オズハンさんは「ビザの予約が出来なかった。ビザ申請に行った友人たちも多くが却下された。彼らも2年生、3年生であれば、ビザを取得できなかった。試験期間も始まったため、学校を休学しなければならなくなった。」と述べた。

毎年、ビザを更新してきたことを説明したオズハンさんは「滞在申請をすれば、滞在許可が得られる。最大で1年間のビザが与えられます。Dタイプビザは学生ビザです。7月中旬から予約をしようとしていました。ボットシステムがあり、AIによって1分、もしくは10分おきにチェックされるが、それらに申請しても回答が全くないのです。」と述べた。

■「これが私の最終学年です。あなたにとってどんな私の害があるのだろう。」

学校は10月1日に始まり、すでに試験期間に入ったことを述べたゼイネプ・オズハンさんはポーランドでの他のトルコ人学生もビザに関する問題を経験していることを明らかにした。

ある友人はヴロツワフ大学の経済学科に志願したが、ビザ申請で却下されたことを説明したオズハンさんは「『私たち(ポーランド当局)はあなた方のポーランドへの入国理由を説明できなかったため、ビザを付与できない。』と言われた。」と述べた。

授業料は既に支払ったこと、休学しなければいけなくなったことを述べたオズハンさんは「状況はとても悪いです。初めて学校に入学する人たちがなぜ取得できないのかは理解できます。しかし、学校に通い続ける学生たちにこのような損失を負わせないでほしい。既にあなた方の国に来て、4年間も勉強しました。これが最終学年です。あなた方にどんな害があるのだろうか。私になぜ付与しないのですか。」と非難した。

■「今年、学校を休学します。来年もう一度、挑戦します。」

ゼイネプ・オズハンさんの学友のトゥーチェ・バランさんはビザの予約も得られなかったことを述べた。2021年にポーランドの大学で準備学年から通い始めたこと、今年最終学年となることを明らかにしたバランさんは「今年、まだ学校に行っていません。学校を休学しなければいけなくなった。予約をすることができなかった。予約をすることができたと知っている人たちも断られています。4ヶ月間もビザの予約のため、頑張っています。学校への在籍を更新し、学費を送ったが、ビザの予約さえ取れないのです。正直、イライラしています。私たちは3年間勉強し、最後の1年は卒業して仕事を始めたいのですが、それができません。今年は学校を休学します。来年、再び挑戦します。」と述べた。

■ビザに関する問題を解決すれば、後期は学校に通い続けたいです。」

同じ大学で学ぶ3年生のカミル・チョラクさんも2021年に勉強するために来たポーランドで健康上の問題を理由に、1年間、休学しなければならなかったと述べた。

チョラクさんは今年、再び、申請を行い、ポーランドに戻りたいと思っているなか、ビザの問題に直面したことを明らかにした。ビザの予約を断られたことを明らかにしたチョラクさんは、却下の決定を受けた後、29日後にパスポートが送られてきたことにも嫌悪感を示した。

学校側もこの状況を理解できないこと、前期に履修することができない授業を後期に補うように努力することを述べたチョラクさんは「もしビザも問題を解決すれば、後期、私の学校に通い続けたい。」と述べた。

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( 翻訳者:伊藤颯汰 )
( 記事ID:59291 )