1年生の通信簿はなし―「トルコの世紀新教育システム」適用
2025年01月08日付 Hurriyet 紙

国民教育省(MEB)は「トルコの世紀新教育システム(TYMM)」の一環で、小学生の通信簿の代わりに、生徒の社会的・感情的な学習スキルも含む「成長報告書」の導入に移行している。では、成長報告書にはどのようなものが含まれるのだろうか?詳細をCNNトルコの記者ニサン・コルクマズが生放送で伝えました。

TYMMに基づいて更新されたカリキュラムでは「技能ベース」のアプローチが基本となっている。新たな構造は、分野技能、概念的技能、社会的・感情的学習技能を含む、包括的な教育モデルに基づいている。このモデルは、「結果重視の評価」アプローチの代わりに、「過程重視の評価」を教育システムに統合している。教科書もこの理解に適応して設計され、学生の成長過程を詳細に評価する「包括的教育アプローチ」を採用している。

■通信簿の代わりに、成長報告書

新たな規定により、伝統的な成績表の運用は、学生を知的、社会的、感情的、物理的な観点から全体的に捉える「成長報告書」に置き換えられる。小学校一年生の成長報告書には、彼らの学習過程における成果や社会的・感情的スキルも含まれている。これらの報告書は、結果だけでなく、学生の教育過程における成長に焦点を当てている。保護者に提供される報告書は、子どもたちが進歩した分野や支援が必要なスキルを具体的な提案とともに説明する。

■保護者へのガイドと具体的な提案

成長報告書は、学生の進歩を詳細に保護者に提供することを目的としている。教師らは、評価過程において使用する成長についての評価基準に基づき、保護者に具体的なガイドを提供する。さらに、これらの報告書は、子どもたちの社会的・感情的および学問的な成長を支援するための具体的な提案も含んでいる。

■最初の報告書は学期休暇中に配布予定

小学一年生に向けたこの新しい取り組みは、1月17日に始まる学期休暇中に適用される予定だ。成長報告書に保護者は「電子学校システム」を通じてアクセスできる予定である。

成長報告書を準備するにあたり、技能ベースの教育プログラムを持つ国々の教育システムが調査された。学者や教師と行われた会議の結果、教育および学習過程を詳細に評価するためのルーブリックや段階的評価基準が開発された。

■教育における新たな視点

「トルコ世紀新教育システム」は、教育において過程重視で個人の成長を中心に据えたアプローチによって、学生の学問的な面だけでなく、社会的・感情的な面も成長させることを目的としている。この新しい取り組みは、保護者と教育者にとってもより包括的で指導的なシステムを提供する。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:田端咲希 )
( 記事ID:59446 )