レバノン:病院への資金立て替え制度が再開、違反病院には厳しい罰則
2025年01月27日付 al-Mudun 紙

カラキー事務局長は、病院は社会保障庁が発行した料金表を遵守しなければならないと訴えた。
■契約解除:それでも基金は病院への立替金や給付金を交付
【n.p.:本紙】
レバノンの国家社会保障基金は、複数の病院に対して(多数の違反を理由に)警告通知や契約解除の措置を取った。このような状況でも同基金は、昨年第4四半期に病院への資金建て替え制度を再開し、病院への立替金を交付している。病院など医療機関が国と国民の治安や安定を確保する上で極めて重要であることを鑑みて、病院への継続的な支援は欠かせないからだ、と同基金の広報局は説明している。
資金立て替え制度が再開されたことで、同基金のムハンマド・カルキー事務局長は、基金と契約している病院に対し、外科手術の入院に必要な資金として160億レバノン・ポンド(LBP)の前払いを決定し、今年の始めから支払われた総額は680億LBPに達した。
また、広報局は「カラキー事務局長が、透析患者の治療手当の分担金として、330億LBPを病院と医師に送金するよう担当の財務部に指示したため、2025年年初からの総支払額は1100億LBPとなった」と補足した。
病院、特に違反病院に対してカルキー事務局長は、病院の国家観・人道的精神・道徳的感覚を真摯に見直すように求めるとともに、同基金管理者が発行した料金表、特に外科手術に関する料金表を遵守する義務を課した。(義務を果たさない場合は)罰則として契約解除、資金交付の停止、さらに雇用主の実質賃金およびすべての勤務者の賃金が適切に申告されているか否かの調査が行われる。
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( 翻訳者:清久功介 )
( 記事ID:59594 )