どうしてエスキシェヒル山火事で10人が犠牲になったのか?
2025年07月27日付 Medyescope 紙


エスキシェヒルのセイイトガーズィで発生した森林火災はアフィヨンカラヒサルの県境にまで広がって10人が命を落とした。トルコ林業者協会会長アフメト・ヒュスレヴィ・オズカラ氏は、監視不足と対策を怠ったことが命を奪ったと語り、社会と政権に警告を発した。

エスキシェヒルのセイイトガーズィ郡で発生した森林火災は制御不能となり、アフィヨンカラヒサルのイフサニイェ郡サルジャオヴァ村近くまで達した。火災を消し止めようと試みた際に第五森林管理局のメンバー、第五捜索・救助協会(AKUT)ボランティアをはじめとして10人が炎の中に取り残されて命を落とした。

トルコ林業者協会会長アフメト・ ヒュスレヴィ・オズカラ氏は エスキシェヒルから
アフィヨンカラヒサルの県境にまで達した火災を「メガ火災」として特徴付けた。
オズカラ氏はこの種類の火災が地中海のエコシステムにおいてより頻繁に見られるようになったと述べながら、ビレジク、エスキシェヒル、アフィヨンカラヒサルといった内陸アナトリア地方においても発生し始めたと述べた。

オズカラ氏は、対策をとらなければさらに大きな問題と危険な状況が生まれてしまうとして、湿度が10%以下となると火災がより簡単に発生すると強調した。
またオズカラ氏は、平均気温が40℃であり、森林火災が発生するのは一つの火花だけで充分であると語った。

■監査不足は命を奪う、調整不足

アフメト・ヒュスレヴィ・オズカラ氏は、監査不足に注意を引きながら
農林省エネルギー局の調整の作業が必要であると述べた。オズカラ氏は、「『農林水産省エネルギー省』に書かなければならない。『あなた方はなぜこのように監視しないのか。
職務を全うしないのか。』と言うだろう。」と述べた。

政権は、この状況に対して支援をする代わりに妨害をしたと述べるオズカラ氏は、皆が責務から逃れていると主張した。オズカラ氏は、火災から命を落として新たにその仕事についたばかりだという森林労働者について反応を示した。「なぜ彼はそこにいなければいけなかったのか。彼は研修中の労働者だ。彼を教育しなさい、育成しなさい。」と語った。

■『村人たちが訓練をしなければ」

オズカラ氏は、火災が人の居住地域にまですぐに到達したと述べながら訓練の重要性を強調した。「火災がすぐにもあなたの村々に到達するわけではない。
少なくとも15分か30分の間の時間を要する。」と述べた。

オズカラ氏は、居住地域が復旧される必要があるということ、また都市化のような事業が村落地域においても行われる必要があると言及した。「各都市において地震のために都市化がどのように行われていようが、ここでも、すでに森林火災のためになされる必要がある。
200-300メートルの緩衝地帯を設置しなければならない。」と述べた。

■88年間で約200万ヘクタールの村が消滅した

オズカラ氏は、最近の88年間で190万ヘクタールの森林が火災によって消失したと述べた。

またオズカラ氏は、火災によって命を落とした人たちについて以下のように述べた

「エスキシェヒルで発生した痛ましい事件は、運命ではない。怠慢と統治の至らなさの結果である。私達のヒーローを失ってしまった。しかしながらこの喪失を将来に光としてかざすためには、責任を追求する姿勢に転じなければならない。

オズカラは、森林区域に生活をしている村人たちが訓練によって教育される必要が
あると述べた。最も軽微な誤りが災害を生むかもしれないという問題について社会に警告を発した。

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( 翻訳者:堀谷加佳留 )
( 記事ID:60549 )