エジプト:オーストラリア企業がエジプト鉱業部門への投資意欲
2025年09月03日付 Al-Ahram 紙


■オーストラリアの各企業がエジプトの鉱業部門に対して投資意欲を見せる

【カイロ:本紙】

エジプトのカリーム・バダウィー石油鉱物資源大臣は、オーストラリアの西オーストラリア州パースで開催された、エネルギー・鉱物に関連するオーストラリア・アフリカ間の主要会議である「アフリカ・ダウン・アンダー」の折に、鉱物部門に特化した複数の企業との二者会談を継続し、エジプトの鉱業部門における連携と投資の機会について協議した。

第一の会談では、同大臣はオーストラリア企業の「マーベルゴールド」社の取締役であるハワード・ゴールデン氏と、エジプトにある金の探査・発掘のためにいくつかの有望な地帯を獲得するという同社の願望について協議した。

ゴールデン氏は、エジプト政府が適切な投資環境を提供するために努力していることを踏まえ、エジプトの鉱業部門における成功の実現のための経験と技能を自社が有していると説明した。

さらに昨今エジプトの鉱業部門に生じている急速な発展を賞賛しつつ、それが有望な部門であり、大きな可能性を秘めていると評した。

これに対してバダウィー大臣は、同社がエジプトの鉱業部門における活動に関心を示していることを歓迎し、各企業が、エジプトの鉱業資源の最大限の活用を保証するための明確な事業計画を保有しておく重要性について語った。さらに、石油鉱物資源省が、エジプトの鉱業部門に対する付加価値付与の実現に貢献できるような、経験やビジョンを有するオーストラリア企業との協力を期待していると明らかにした。

カリーム・バダウィー石油鉱物資源大臣は、金・貴金属の探査を専門とするオーストラリアの「アサラ・リソース」社のCEOであるマシュー・シャープルズ氏とも会談を行った。

同大臣はこの会談中、最近の立法・規制改革、とりわけ金採掘協定の改訂モデルが承認されたことについて説明し、それが透明性や投資の魅力の向上につながると述べた。

一方アサラ社のCEOは鉱業部門の開発におけるエジプトの努力を称賛し、明確かつ安定的な規制枠組みが存在することの重要性について明らかにした。さらに投資の機会について協議するため、自らが近くエジプトを訪問したいとの意向を表明した。

さらにバダウィー大臣は、「リソース・ミネラル・インターナショナル」社のCEOであるアスィムイ・カブンガ氏と会談した。同氏は、自社がエジプトの鉱業部門における投資機会に関心を持っているとしつつ、自社が2年前からサウジアラビア王国のアラビア楯状地で活動していることを強調した。さらに今後、多大な可能性を有しているエジプトに事業範囲を拡大することへの期待を表明した。

また両者間では、現存する投資機会を模索し、相互利益に資する協力メカニズムの具現化を目的とした協議を完了させるために、今月中に(リソース・ミネラル・インターナショナル社が)エジプトを訪問する旨の合意がなされた。

会議には、エジプト鉱物資源・鉱業産業庁の長官で地質学者であるヤースィル・ラマダーン氏のほか、在オーストラリア・エジプト大使館の一等書記官であるサマル・イッザト氏が出席した。

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( 翻訳者:小林友哉 )
( 記事ID:60734 )