テヘランの本好きが集う魅力的なスポット(2)
2025年08月17日付 Hamshahri 紙

―続き―

◆文化とエンターテインメントの現代的な体験



 「テヘランブックガーデン」は、本屋の定義を限られた空間から巨大な文化・エンターテインメント複合施設へと変えた。世界で最も巨大な書店のひとつとして知られるこの複合施設は、ただ本を買うためだけの場所ではない。ここは家族連れにぴったりの目的地である。大人と子供のための無数の本棚に加えて、設備の整ったシネマコンプレックス、青少年科学パーク、数多くのカフェやレストランも利用することができる。ブックガーデンの開かれた空間と現代的な建築によって、この場所は本とその他の楽しみが組み合わさった、文化と娯楽の充実した1日を過ごせる理想的な場所となっている。

◆地区の中心にある文化的拠点



 「シャフル・ケターブ(本の街)」は単なる店名ではなく、都市の様々な地点、さらには全国に文化と本をもたらしてきた、ひとつの成功したアイデアである。このチェーン店は均一で快適な空間を創り出しており、本の販売だけに限られない。シャフル・ケターブの支店のほとんどでは、文房具や文化製品・音楽製品、手工芸品も手に入れることができる。多くの支店には小さなカフェが併設されていて、地域の中心にある文化的なスポットとなっている。質の高い本や文化製品を手に入れることがすべての人にとって簡単になり、読書の促進に重要な役割を果たしている。

◆本を称える壮麗な建築



 世界で最も巨大なショッピングセンターのひとつの中心に、「イランモール・ジョンディーシャープール〔訳注:サーサーン朝時代に学問の中心として栄えた都市の名〕図書館」という壮麗な宝物庫がある。ここは従来の書店や図書館を超えた場所である。世界の古典的な図書館からインスピレーションを受け、ユニークな木工細工を施した、目の眩むような芸術的建築作品であり、読書や散策のための静かで神聖な空間である。この図書館を訪れることは、華麗な建築と壮大な本の世界が結びつく、唯一無二の体験である。この場所は、最も現代的で商業的な空間でさえ、本が特別で尊重される独自の地位を占め得ることを証明している。

―(3)に続く―

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( 翻訳者:SR )
( 記事ID:60789 )