シリアで政府とPKK系SDG、米の仲介で交渉・合意
2025年10月07日付 Cumhuriyet 紙
シリアの国防大臣ムルハフ・アブー・カスラ氏とテロ組織PKKのシリア支部であるSDGのいわゆる司令官マズルム・アブディ氏は、ダマスカスで会談を行い、国の北部と北東部における包括的な停戦に合意した。アメリカの当局者たちも参加したこの会談は、アレッポで発生した最も激しい戦闘の後に実現した。
シリア暫定政府の国防大臣である、少将ムルハフ・アブー・カスラ氏は、テロ組織PKKのシリア支部SDGのいわゆる司令官マズルム・アブディ氏とダマスカスで一堂に会した。
両者は、国の北部及び北東部のすべての前線において包括的な停戦について合意に達したと発表された。
国防大臣ムルハフ・アブー・カスラ氏は、会談後、X(旧Twitter)アカウントで「つい先ほど、首都ダマスカスでマズルム・アブディ氏と会談を行った。シリアの北部及び北東部のすべての軍事戦線と配備地域において完全な停戦について合意した。この合意は即時に発効する」と述べた。
■アメリカの仲介によるハイレベルな会談
フランスの通信社AFPの伝えたところによると、シリア大統領アフマド・シャルア氏は本日アブディ氏とダマスカスの大統領宮殿で会談を行った。
会談には、アメリカのシリア特使トム・バラック氏とアメリカ中央軍(CENTCOM)司令官のブラッド・クーパー氏も参加した。
会談でシリア外務大臣アスアド・ハサン・シャイバーニー氏も同席した。
政府によると、会談の目的が「ここ数日アレッポで激化した戦闘を終結させ、双方の間に信頼を構築すること」であるとされた。
■アレッポで何が起きた?
月曜日午後、シリア軍と SDGの間でアレッポのシャイフ・マクスード地区およびアシュラフィーヤ地区の周辺において激しい衝突が起きた。
SANA通信社は、SDGがいくつかの検問所を迫撃砲で攻撃し、この事件で1人の治安要員が死亡し、3人が負傷したと報じられた。
この地域の緊張は、三月に署名されたSDGがシリアの国家機関に統合されることを想定した協定以来、最も深刻な軍事的エスカレーションと見られている。
アレッポ知事アッザーム・アルガリーブ氏は市内の現在の治安状況により、学校、大学、公共機関で本日、授業および勤務を一時停止すると発表した。
しかし、県庁は、医療サービスおよび緊急対応部門は業務を継続すると伝えた。
ガリーブ知事はSNSアカウントで、「政府軍の再配置は、SDGがここ数週間で増加させた違反行為や、違法な集団に対する支援に対して取られた予防措置である」と述べた。
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( 翻訳者:小玉桃子 )
( 記事ID:60964 )