バルケスィルのスンドゥルグにおいて発生した地震で、商店を営む人々は倒壊・損傷した店をみて悲しみにくれた。長い年月をかけて築いてきた店が一瞬にして廃墟と化した。店の所有者たちは、目の前に広がる光景を前に深い悲しみにくれている。一部の人は「唯一の幸せは子どもたちがその場にいなかったことだ」と述べ、一方で何十年にもわたり営業を行ってきた店の損害を計算している人もいる。
バルケスィルのスンドゥルグ地域で発生した激しい揺れは店舗に甚大な被害を与えた。長年の努力が、一瞬にして倒壊・損傷をうけた店舗とともに無に帰した。商売を営む人々は、その光景にショックを受け、深い悲しみのなかにいる。
バルケスィルのスンドゥルグ地域では昨日発生したマグニチュード6.1の地震で店舗が倒壊・損傷し、商売人たちは、悲しみにくれた。
震源地となった地域の揺れは、住宅や店に被害を与えた。揺れによって多くの店舗や地域の品物が被害をうけるなか、一部は廃墟と化した。店に来た商売人は、言葉を失った。
キュルトゥル通りで倒壊した家電製品販売店を営むエシン・チャクル氏は、地震の際に県外の息子夫婦が暮らす地域にいたと述べた。
地震で店が倒壊したという同氏は「息子夫婦は、地震のあと監視カメラで店が倒壊しているのを見た。ここは2階建てで、私たちは他に3店舗所有している。非常に悲しい。唯一の幸せと喜びは、倒壊した店舗に子どもたちがいなかったことだ。彼らは無事だった。神よ、人々をお守りください。」と続けた。
■「1回目の地震のあと、ようやく仕事にもどれたときに再び地震が起こった」
ガズィ・ムスタファ・ケマル通りで食器店を営むラマザン・オズデン氏は500平方メートルの店舗で19年間客を迎え続けてきたと説明する。
オズデン氏は、8月10日に起きたマグニチュード6.1の地震のあと、店を再開したと述べ、「一回目の地震で20万リラ相当の被害があった。この地震では推定被害40万リラになった。ようやく店を再開したときに、また地震が起こった。」と答えた。
■テントと車で夜を明かしたと説明した
バルケスィルのスンドゥルグ地域で昨日発生したマグニチュード6.1の地震で市民は避難を強いられた。余震の揺れで恐怖におびえる夜を過ごす市民はテントを設営し、車で朝を迎え、公園で耐えながら待った。災害緊急時対策庁(AFAD)は市民に損傷した建物に入らないように警告した。
地震後、家に入ることをためらう市民たちは、芝生や公園で設営したテントにとどまることを選んだ。車をもつ一部の人々はバザール会場や駐車場に停車し、車で一夜を明かした。
一晩中、寒さと雨の厳しい環境におかれた市民たちは、朝になると温かい食べ物や飲み物を与えあいながら助け合った。
恐怖と寒さと戦いながら一夜を明かした人々は、この地震が他と比べ長く続いたと述べた。一晩中コーヒー店にいたと説明する人や、92歳のアルツハイマー病の母親がおり、車に避難しなければならなかったと述べ、「母親は病気で寒いというが、何もしてあげることができない」と言いう年老いた女性の様子が胸を打った。
朝、スンドゥルグへきた当局者たちは被害調査をして支援を続けるなか、AFAD職員は市民へ家に入らないよう呼びかけを行っている。
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( 翻訳者:安孫子織絵 )
( 記事ID:61073 )