9時5分に暮らしが止まった、トルコ全土でアタテュルク追悼
2025年11月10日付 Medyescope 紙


トルコ共和国の建国者であるムスタファ・ケマル・アタテュルクは、亡くなって87年目をトルコ全土で行われたセレモニーで追悼された。アタテュルクが亡くなった時間である9時5分に81の県でサイレンが鳴り、黙禱が行われた。

トルコ共和国の建国者であるムスタファ・ケマル・アタテュルクは、亡くなって87年周年にあたり81の県で追悼された。

国民は、道路、地下鉄、大通り、広場で9時5分に黙とうを行い、感情に満ちた瞬間を過ごした。

■暮らしは9時5分に止まった

イスタンブルで何千人もの国民が、アタテュルクが亡くなったドルマバフチェ宮殿に殺到した。イスタンブル広域市の39区と周辺の県から来た人々は、アタテュルクが亡くなったドルマバフチェ宮殿の部屋を訪問するため長い列を作った。部屋は早朝の時間帯に訪問者に開放され、訪れた国民は、アタテュルクのベッドとその周辺に赤と白のカーネーションを献花した。

アタテュルクが亡くなったベッドには順にイスタンブル県庁、トルコ国軍、イスタンブル広域市、市民団体組織、ベシクタシュ区の花束が飾られた。2分間の黙とうには、ドルマバフチェ宮殿前に停泊していたF247フリーゲート艦、ヨット、漁師たちも参加した。

■追悼の行進

ベシクタシュ区役所は、例年通り今年もアタテュルクの家があったアカレトレルからドルマバフチェ宮殿まで追悼の行進を行った。

行進にはベシクタシュ区ラスィム・シシュマン副区長、区議会議員、政党代表者、多くの市民が参加した。行進の際には自治体の音声機を通じてアタテュルクの共和国建国10年目の演説が流された。ドルマバフチェ宮殿の前で今年も市民たちにトルコ国旗が配布された。

ドルマバフチェ宮殿での公式行事に参加したシシュマン副区長は、SNSのアカウント上で行った発信で次のように述べた。

「没後87年である共和国の建国者、偉大なる指導者ガーズィ・ムスタファ・ケマル・アタテュルクを追悼するため、アカレトレルにあるアタテュルク邸博物館からドルマバフチェ宮殿まで行進を行った。その後、私たちは、アタテュルクが亡くなったドルマバフチェ宮殿の第71号室での公式セレモニーで『私たちの父』を敬意と感謝をもって追悼した。私たちは彼の理念と価値を常に生かし、彼が委ねたものを永久に支持し続ける。」

■タクスィム広場で追悼

イスタンブルのタクスィム広場にある共和国記念碑の前でも公式セレモニーが行われた。

イスタンブル県庁によって行われたセレモニーには、ダウト・ギュル県知事、第一軍司令部司令官のバフティヤール・エルサイ大将、イスタンブル広域市ヌリ・アスラン副市長、セラミ・ユルドゥズ県警察本部長、県軍警察のユスフ・ケナン・トプジュ中将、沿岸警備隊マルマラ・ボスフォラス海峡管区司令部のセルカン・テゼル少将、郡知事、政党代表者、公的機関としての性格を持つ職業組織、市民社会組織の会員らも参加した。

追悼セレモニーで花輪を捧げるため組織や政党名がアナウンスされた。公正発展党の名が呼ばれたにも関わらず、花輪がなかったことは注意を引いた。

■政府要人はアタテュルク廟で

政府要人はアタテュルク廟で行われたセレモニーでアタテュルクを追悼した。

アタテュルクが亡くなった9時5分に黙とうで始まったセレモニーには、レジェップ・タイイプ・エルドアン大統領の指揮のもと政府要人が参列した。

アタテュルク廟でのセレモニーは、8時45分に獅子道からの政府要人の行進で始まった。エルドアン大統領を中心とした隊列でトルコ大国民議会ヌマン・クルトゥルムシュ議長、閣僚、共和人民党オズギュル・オゼル党首、民族主義者行動党デヴレト・バフチェリ党首、善良党ミュサヴァト・デルビシュオール党首、高等司法組織の長たち、軍司令官の面々、政党党首、官僚、他の政府要人も参加した。

エルドアン大統領は、赤と白のカーネーションで作られたトルコ国旗の花輪をアタテュルクの廟に捧げた。

9時5分に黙とうし、その後トルコ国歌が斉唱された。

黙とう中は国旗掲揚塔のトルコ国旗は半旗となった。エルドアン大統領と式典に参加した政府要人は、その後に国民誓約6つの決議の塔へ移動した。

エルドアン大統領はアタテュルク廟記帳書に以下のように記した。

「敬愛するアタテュルク、貴殿の死後87年にあたり、貴殿が独立戦争を共に進めた戦友、何百年にも亘り祖国の地に血を注いだ勇敢なる死者たちを偲んで追悼する。私たちは貴殿が『最も偉大な作品』と呼んだトルコ共和国を大いに支えており、我が国のあらゆる対面に新たな作品を築いて縫い上げ続けている。国内では平安かつ安定と、国外では信用を得て勝利を手にするトルコとなるよう、日夜問わず注力している。信頼でき有能な職責者が先頭に立ってトルコは、世界的な勢力となる道を確実に歩み進んでいる。安心しておやすみください。」

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( 翻訳者:新井慧 )
( 記事ID:61127 )