YPG(SDG)、アレッポ退去を拒否
2026年01月09日付 Cumhuriyet 紙
ジハード主義組織シャーム解放機構(HTŞ)が統制するシリア軍は、アレッポのシェイフ・マクスード地区を「閉鎖軍事地区」に指定したと発表した。
アレッポでは、ダマスカス政府と、テロ組織PKKとつながりのあるシリア民主軍(SDG)の間で緊張が高まる中、シリア国営放送SANAは、クルド人が多く住み、SDGが拠点とするシャイフ・マクスード地区に、トルコ時間の18時30分から外出禁止令を発令すると発表した。
ダマスカス政府とつながる軍隊は、民間人に対し、窓際やシリア民主軍(SDG)の拠点に近づかないよう呼びかけた。民間人が避難できるための「人道回廊」が開かれたことは、これまでにも公表されていた。
ダマスカス政府はSDGに対し、アレッポから撤退するよう呼びかけた。呼びかけに応じない場合の、クルド人が集住するシャイフ・マクスード地区の「5つの標的」を示す地図を公開した。
■3日間の包囲
アルジャジーラによると、SDG軍はアレッポの地区で3日間包囲されており、物資の供給もない。この地域は、SDGがシリアで掌握している主要地域から隔絶されているために、抵抗は徐々に弱まり、政府軍が優勢に立っている。
SDGがシリアで掌握する主要地域は、ユーフラテス川東岸の広大な地域を包摂している。トルコとの国境に位置するカーミシュリーから川沿いのラッカまで、そしてそこからイラク国境沿いのデリゾールの一部にまで及んでいる。この地域はシリアの領土のおよそ3分の1を占め、農業とエネルギーをはじめとする重要な資源と大きな人口を抱えている。
SDG戦闘員は、アレッポのシャイフ・マクスード地区とアシュラフィーヤ地区から、SDGの主要占領地域までバスで移送されることになっている。しかし、SDG内部で意思の相違があり、SDG本部をアレッポから移すことについては受け入れた一方で、一部の地元グループが残留して戦闘を続けると表明したことが分かった。
■イルハム・アフメドから声明
シリア北東部のクルド人政権の高官は、クルド側は政府との合意を守り続けていること、責任は政府にあることを主張した。
クルド人政権の主要人物であるイルハム・アフメド氏は、AFPに対する声明の中で、「今般の攻撃により、政府側は合意を破棄しようとしている。我々はその合意を順守しており、履行されるために努力している」と述べた。ダマスカス政府に対し、アレッポで「戦争の道を選んだ」と非難した。
■戦争の最新状況
ダマスカス政府に属する軍は、アレッポ中心部でSDGに向けて開始した作戦によって、アシュラフィーヤ地区とバニー・ザイド地区の大部分を掌握した。ダマスカス政府がSDG軍に与えた撤退猶予は、トルコ時間の朝9時に期限を迎えた。
昨夜激化して3時までアシュラフィーヤ地区とバニー・ザイド地区の各地で続き、シャイフ・マクスード地区でも時折激しさを増した衝突は、HTŞの出した声明を受けて停止した。
この声明では、「武装する人々は、軽量で個人用途の武器のみ携行が許可される。安全な通行はシリア軍から提供され、北東部の地域への脱出が可能になる」と述べられた。
■病院が攻撃を受けた
現地メディアによると、ダマスカス政府は、アレッポ北部の制圧を試みた際、SDGの激しい抵抗に遭った。アレッポに住むシリア人が戦闘に巻き込まれた。
アレッポ・ラーズィー病院の医療チームは、収容能力を超えて対応している。その病院もまた、戦闘に巻き込まれている。早朝にはSDGの迫撃砲が病院の敷地に落ちた。
■何が起きたのか
シリアでは、分離主義組織SDGが1月6日以降、占領地域からアレッポの多数の地点を攻撃している。ダマスカス政府は3月10日合意の順守とアレッポへの攻撃停止を要求した。
衝突の原因は、SDGが国軍に統合されることを巡る会合が失敗に終わったことだ。ジハード主義組織HTŞを中心に置き、新たに結成された「新シリア軍」は、権力を集中させ、SDGが味方に付くよう要求している。しかしながら、SDGは政治的後ろ盾のない統合を拒否している。
これまでに、衝突により多数の民間人が命を落とし、55人ほどが負傷した。アレッポ市中央委員会は、アレッポ市内の安全な地域に避難した人の数を14万2000人と伝えた。
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( 翻訳者:関口ひなた )
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