どうなる?ラリジャーニ殺害後のイラン
2026年03月19日付 Hurriyet 紙


イスラエルがイランの上層部を標的とした攻撃の最新の犠牲者アリ・ラリジャーニ氏の死は、テヘランにおける力の均衡を揺るがしかねない事象とみられている。専門家らによると、ラリジャーニ氏の不在は体制における組織力を弱らせる一方、イラン革命防衛隊の政治的な権力を増大させる可能性がある。

アメリカとイスラエルが2月28日にイランに向け開始した大規模の空撃ととも戦争は始まり、ワシントンとテルアビブにおける最高上層部らの説明によれば、これはテヘランでの体制転換を目的としていた。アメリカとイスラエルの二カ国は、この方向性でイラン軍事施設を標的にした集中的な攻撃を行なって、イランの上層部らに向けてもピンポイント攻撃を実行した。わずか初日にイランの最高指導者アリ・ハメネイ師を、次いで約40人の上層部を殺害した攻撃の最も重要な局面の一つはイランの最高安全保障委員会のラリジャーニ事務局長が一昨日殺害されたことであった。専門家らによると、昨日首都テヘランで葬儀が行われたラリジャーニ氏の死により、イスラエルはイランの軍と安全保障システムを弱体化させようと意図していた。しかし複数のアナリストらによると、イラン上層部の異なる立場の人らとの間で橋渡し的な役割をしていたラリジャーニ氏の不在は、イランで革命防衛隊を中心としたより強硬な政権が生まれる要因となりかねない。

◾️娘に会いに行っていた

ロイターによると、テヘランの郊外で娘に会いに行っていた間にイスラエルのミサイルの標的となったラリジャーニ氏は、直近2週間常に所在場所を変えていた。ラリジャーニ氏の居場所は、イラン出身の国外居住者の報道機関の一つであるイラン・インターナショナルによるとテヘラン在住市民による通報、アメリカのウォール・ストリート・ジャーナル紙によると首都の外の避難場所に他の上層部と一緒にいる時に確認された。イランはラリジャーニ氏が殺害されたことへの報復としてイスラエルにミサイル攻撃を行った。一昨日の夜にはミサイルが発射されテルアビブ周囲の多数の場所に着弾した。イスラエルの救護関係者らは、テルアビブ近郊で二人が死亡したと発表した。ハメネイ師の後、イスラエルの最大の標的だったラリジャーニ氏の死は体制の将来にどのように影響するのか?

◾️政治的な存在力は大きかった

長い間イランの政治的中枢に位置したラリジャーニ氏の殺害は、イランの戦略的な意思決定の仕組みに向けた打撃として捉えられている。最高安全保障委員会の事務局長として戦争戦略や安全保障政策を調整する中で重要な役割を果たしていたラリジャーニ氏は、BBCによると、直近の攻撃を含むイランの戦略的な決定において重要な位置にいた人物だった。

イラン国会議長府、核交渉で仲介役を果たし、中国とイランを含む外交の場面で国を代表したラリジャーニ氏は、アリ・ハメネイ師が死亡する前でさえイランで影のリーダーとみられていた。何人かのアナリストはラリジャーニ氏の不在が政権の様々な権力グループ間を調整する上で問題を起こす可能性があると指摘する。また、フィナンシャル・タイムズに話したアナリストらは、ラリジャーニ氏が体制内の様々な派閥間で「橋渡し」の役割を果たしており、彼の不在が意思決定の仕組みを脆弱化する可能性があると述べた。

◾️政権が強硬化する

他の評価づけによると、現実的政策で知られていたラリジャーニ氏の排除は、特にイラン革命防衛隊の力を増幅させるかもしれない。イラン政権がより軍事化の道へ流れる要因となるかもしれない。ラリジャーニ氏の死はイランでの権力バランスがより急進的なものに振れる指標としてみられている。

◾️ハメネイ氏:代償が払われる

イランの新たな指導者であるモジタバ・ハメネイ師もラリジャーニ氏の死に関する発表の中で「殺害した者は代償を払うことになる」と述べた。同師はXで投稿したメッセージで「もちろん全ての血には代償が伴う。殉職者の殺害者たちは代償を近々払うことになる」と表明した。

◾️情報相も殺害された

イランのイスマイル・ハティーブ情報相もイスラエルの攻撃で殺害されたことが発表された。イスラエルのイスラエル・カッツ防衛相は、ハティーブ氏が一昨晩に空軍の攻撃によって殺害されたと明かした。同防衛相は、ベンヤミン・ネタニヤフ首相とともに、イスラエル軍に、イラン上層部の何人であれ、追加の承認を得ずに標的にする権限を与えたと述べた。

カッツ防衛相は、レバノンとイランに向け行っている攻撃で「戦争をエスカレートさせる重要なサプライズがある」と述べた。イランのマスウード・ペゼシュキヤーン大統領はハティーブ氏が殺害されたことを認め「彼らの道は以前にも増して力強い形で続くことになると信じる」と話した。

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( 翻訳者:岸本成美 )
( 記事ID:61826 )