イスラエル・メディアでネタニヤフ氏に対する厳しい批判の声が高まる中、マアリヴ紙はアラブ首長国連邦(UAE)訪問をめぐる危機を「戦略的失敗」と位置付けた。同紙は、ネタニヤフ氏が戦争中に行った声明がUAEをイランの標的となるような状況に追い込んだと主張し、「頭痛の種となった」と評した。
イスラエルの有力紙のひとつであるマアリヴ紙は、ベンヤミン・ネタニヤフ首相に対する注目すべき分析記事を掲載した。
同紙は、戦時中、ネタニヤフ首相がアラブ首長国連邦に秘密裏に訪問したことが確認された後に発生した危機を「戦略的失敗」と評価した。
マアリヴ紙は「ネタニヤフ氏は成果を得ようとしたが、頭痛の種となった」と見出しを打ち、首相府が訪問を認めた後に、UAE政府が公式に訪問を否定したことに注目した。
◾️「イスラエルの国益を危険にさらした」
報道では、歴代のイスラエル首相たちが過去にも秘密裏に外交的接触を行ってきたものの、こうした会談が外部に漏れることはなかったと強調した。
マアリヴ紙の記事では、「理性的な歴代のイスラエル首相たちはこの種の接触を公表したりしない。しかしネタニヤフ氏は、自身の政治的利益を自国の利益より優先している」と論じられている。
また、記事ではイランとの戦争が続く中でネタニヤフ氏がUAE訪問に関する発表を行なって、首長側に深刻な安全保障上のリスクを生み出したと主張した。
◾️「アラブ首長国連邦をイランと敵対させた!」
マアリヴ紙は、首相府が水曜日に発表を行い、ネタニヤフ首相が「ライジング・ライオン作戦」実施中に秘密裏にUAEを訪問してムハンマド・ビン・ザーイド・アール・ナヒヤーン大統領と会談したのを認めた、と言及した。
この発表では、首相の訪問が「イスラエルとUAEの関係に歴史的な進展をもたらした」と主張された。
しかし、それから間もなくUAE側が厳しい声明でこの訪問を否定した。UAEは、「イスラエル首相の訪問あるいはイスラエル軍代表団の受け入れに関する報道は事実を反映していない。」と述べた。
◾️イランの脅威が議題に
報道では、イランのアッバース・アラグチ外相がUAEを脅し、発生した一連の出来事ゆえに「深刻な結果[が生じる]」と警告したと報じられた。
マアリヴ紙は、ネタニヤフ首相の声明がUAEをイランの直接的な標的となる状況を招いたと主張し、「イランにこれほど近接する国を厳しい状況に追い込むことは、ほぼ国への裏切りと捉えられかねない行為だ。」と評した。
◾️モサドの詳細も明らかに
一方、ウォール・ストリート・ジャーナルの報道によると、モサド長官のダビデ・バルネア氏も、イラン問題で調整を図る目的で3月および4月に秘密裏にUAEを訪問したと主張された。
また同報道では、イスラエルが開戦後の動きの中でUAEにアイアンドーム、レーザーシステム「Magen Or」、無人航空機を探知する先進的な防空システムを配備したと報じられた。
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( 翻訳者:佐田優美香 )
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