イスラエル議会、解散へ―ネタニヤフに逆風
2026年05月20日付 Cumhuriyet 紙
イスラエル議会は、クネセト(議会)の解散を想定する法案に初めて承認を与えた。もしこの法案が可決された場合、イスラエルは2023年10月7日の事件以来初めての選挙となる。世論調査は、ベンヤミン・ネタニヤフ首相が過半数を失う可能性があると指摘している。
イスラエルで早期選挙への道が開かれた。議会で行われた予備投票では、クネセトの解散を想定する法案が圧倒的多数で承認された。
120議席をもつクネセトの解散に関する法案に対し、110人の議員が賛成した。投票では、反対票や棄権票は使用されなかった。法案が成立するには、委員会審議の後、議会で最終投票が行われる必要がある。
手続きが完了すれば、イスラエルで、10月27日の法定期限より数週間前に選挙が行われる可能性があると明らかにしている(注)。
クネセトの解散が想定される法案は、ネタニヤフ首相自身の連立政権によって提出された。
同法案は、ネタニヤフ首相に従来より近い超正統派のグループが、徴兵免除に関する公約が履行されていないとして政府に反発したことを受け、議題にあがった。
超正統派コミュニティに対する兵役免除は、イスラエル政治において長い期間議論されてきた議題の一つとして浮上している。戦時下において、このような免除に対する世論の反発の高まりが、連立政権内の緊張をより大きいものにした。
◾️ネタニヤフは世論調査で後れを取っている
投票は、イスラエルで最も長期間首相に就いているベンヤミン・ネタニヤフ氏にとって重要な時期に行われた。ネタニヤフ首相は、同国史上最も右派的な政府のうちの1つのリーダーを担っている。
しかし、世論調査は、ネタニヤフ首相の現連立政権が選挙で議会の過半数を獲得できない可能性を示している。
2023年10月7日の事件以降に行われた世論調査では、与党側が過半数に必要な議席数に届いていないことが明らかにされている。
◾️戦争情勢が選挙に影響を与えうる
イスラエルは、ガザではハマス、レバノンではヒズブッラー、そしてイランとの緊張が続く中、早期選挙の可能性に直面している。
これらの戦線の展開が選挙プロセスの推移に直接的な影響を及ぼす可能性があると評価されている。ネタニヤフ政権が安全保障対策を前面に打ち出す一方、野党は[ハマスによる]10月7日の攻撃後の対応や戦争の運営を巡り政府を批判している。
ネタニヤフ氏の政治的将来に影響を及ぼす可能性がある議題の1つは、長期間続いている同氏の汚職裁判である。
イスラエルのアイザック・ヘルツォグ大統領がこの訴訟の和解案のために手を尽くしているとされ、このようなシナリオでは、ネタニヤフ氏の政界引退も議題に上る可能性があるとされている。
ネタニヤフ氏が最近、前立腺がんの治療を受けていたことを明らかにし、また2023年にペースメーカーを埋め込んだことも、彼の健康状態が政治的議論の中の別の議題を生んだ。
◾️野党にとっても確証はない
世論調査はネタニヤフ氏の連立政権が過半数を失う可能性を示唆するが、野党が政権樹立に必要な過半数を確保できるかどうかは明らかではない。
野党各党が合意に至らない場合、政治的な局面が解消されるまで、ネタニヤフ氏が暫定首相として職務を続ける可能性が取り沙汰されている。
(注)前回の選挙は2022年11月で4年間の任期がある。
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( 翻訳者:林 綾奈 )
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