イラン・サッカー、すべての国際的活動を禁じられる ハムシャフリー

2006年11月23日付 Hamshahri 紙
2006年11月23日付ハムシャフリー

 FIFAは、イラン・サッカーに対し、サッカー分野のすべての国際的活動を禁じた。

 ISNAの報道によると、FIFA会長と〔FIFA傘下の〕大陸連盟6団体の各代表からなるFIFA緊急員会は、アーザル月1日〔11月22日〕水曜日、FIFA規約第17条違反である「サッカーをめぐる事柄への政府の介入」を理由に、イラン・イスラーム共和国サッカー協会に対し、すべての国際的活動の資格を停止する決定を下した。

 FIFA緊急委員会は、イラン・サッカー協会の状況がFIFAの規約が定める会員協会の独立性という内容に違反していると認定した上で、この決定を採択した。

 FIFA規約によると、各協会は運営体制を変更する際、当該国政府の意思決定から独立していなければならない。

 国際サッカー連盟緊急委員会は、イランが資格停止状態から復帰するための条件として、以下の3つの条件を挙げている。

 1.独立し、FIFA及びアジア・サッカー連盟(AFC)の信任を得た委員からなる委員会を、イラン・イスラーム共和国サッカー連盟の組織として設立すること

 2.FIFAの規約に基づいて、改正された新たな協会規約を作成すること

 3.上述の規約が最終的に認められた上で、FIFA及びアジア・サッカー連盟の監督下で新たな〔執行部の〕選挙を行うこと

 FIFA緊急委員会のメンバーであるムハンマド・ブン・ハンマームAFC会長は、イランの資格停止に関し、次のように述べた。「イラン・サッカーの執行部が、出された条件を受け容れることを望む。この問題は、〔イランの〕サッカーをめぐる状況の改善にとってばかりか、重要なアジア・カップ大会にイラン・サッカーチームが出場するためにも重要である」。

 1385年モルダード月〔2006年7月下旬〜8月中旬〕、FIFAとアジア・サッカー連盟はイランに対し、1385年アーバーン月24日〔2006年11月15日〕までに、イラン・サッカー協会の〔前〕会長であるモハンマド・ダードガーン氏を会長職に復帰させ、〔イラン・サッカー協会の〕規約をFIFA規約に準拠させるよう、求めていた。
〔訳註:モハンマド・ダードガーン前会長とその執行部は、今年初めにイラン当局の圧力によって、イラン・サッカー協会を追われたとされている〕

 FIFAとAFCは、ダードガーン氏とその執行部の地位を依然として正式なものと認めており、彼らはイラン・イスラーム共和国サッカー協会の正当な会長及び運営陣である考えている旨、表明していた。


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翻訳者:斎藤正道
記事ID:3969