反対派勢力、きょう再び大規模集会を開催へ(アル・ナハール紙)

2006年12月10日付 Al-Nahar 紙
■ ラッフード大統領と政府の間で行政手続きをめぐる戦争
■ 閣僚会議、ジュマイエル議員による補欠選挙の期日を1月14日に決定
■ 反対派勢力は「行動」を拡大 ハリーリー議員は[ヒズブッラー書記長の主張に関して]アラブ諸国による調査を要求
■ アムル・ムーサー事務局長、ビッリー国会議長およびセニョーラ首相との対話の扉を開きつづける

2006年12月10日付アル=ナハール紙(レバノン)HP1面

 反対派勢力は今日、今月初日に動員したのと同規模の集会をベイルート中心街で催し、それによって街頭行動の新たな段階を開始する。それは政府における拒否権、あるいは所謂「保証のための(全閣僚の)3分の1」を確保するという要求の実現のためである。しかし反対派勢力の行動開始から10日後の今日、政府支持派もまた同様に複数の地域で集会を開き、最後に行われたのはアレイでの集会であった。さらに首相府では連日、フアード・アル=セニョーラ首相とその内閣を支持する代表団の訪問が行われ、昨日はキスラワーン・ジュバイル地方とズガルター・アル=ザーウィヤ地方からの大規模の代表団の訪問が行われた。

 政府筋は本紙に対し、反対派勢力は大衆動員に依拠しているが「多数派勢力も同様の能力、いなそれ以上の動員能力を有している以上、もはや効果はない。この方法を政治的目的に利用するのはもはや限界である」と述べ、「反対派勢力が国内の活動を阻害し経済を壊滅させる危険な強硬策にうったえれば、さらに危険な対抗策を呼び起こすことになる」と警告し、「出口はこれまでと同様に現在も、対話のテーブルに向かうことである」と述べた。

 また同筋は、「大衆動員は大衆動員を呼び寄せ、挑発は挑発を呼び寄せる。対話こそが結果につながる」と語った。

 また同筋は、「イスラーム集団」の新たなイニシアティブが昨日ナビーフ・ビッリー国会議長の合意を得ることに成功しなかったにも関わらず、対話の扉は今もノックされつづけていると指摘した。

 アラブ連盟のアムル・ムーサー事務局長はビッリー国会議長と連絡を取り、ビッリー議長が対話への復帰を手助けする返答を試みていたとの情報を得た。ムーサー事務局長は、この連絡に先立ってセニョーラ首相に同様の連絡を行ない、ビッリー国会議長との協議の後、再度連絡を行なった。またセニョーラ首相はスーダンのムスタファー・ウスマーン・イスマーイール大統領特使から連絡を受けた。

(後略)



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翻訳者:工藤章
記事ID:4217