ガルエノウイー監督、勝利で幕開け:UAEと1対0 シャルグ紙
2006年08月09日付 Sharq 紙
シャルグ紙1面
【スポーツ部:ヴェサール・ロウハーニー】サッカーイラン代表チームはシリア戦に備えて昨日夕刻テヘランのアーザーディースタジアムで行われた初の親善試合でUAEを1対0で下した。イランが優勢かと思われた前半、ジャヴァード・カーゼミヤーンとメフルザード・マアダンチーのシュートがゴールポストに当っていなければ、そして後半に巡ってきた2度,3度のチャンスにUAEキーパーの砦をこじ開けることができていたら、これよりもっと良い結果になっていたかもしれない。だが後半、イランは勢いを失い、UAEが盛り返してきたため、後半5分、レザー・エナーヤティーによる本戦唯一のゴールがそのまま我がチームの勝因となった。
アミール・ガルエノウイー氏のイラン代表監督としての初試合。監督は青(エステグラール)選手5人と赤(ペルセポリス)選手2人を含むスターティングメンバーをピッチに送り込んだが、後半、6人を交代させてそのバランスに或る程度の変更を加えた。
左サイドはニークバフトとマアダンチー、そしてマアダンチーと交代したマニーイーが意識の高さを見せ、ワールドカップ当時より成功していたが、右サイドはカーゼミヤーンが精彩を欠き、54分にラジャブザーデと交代させられた。
ガルエノウイー監督はハーシェム・ベイクザーデにも11分間出番を与え、ターレブルーに初めからゴールを守らせた。6年ぶりにミールザープール以外の男がゴール前に立ったことになる。この「若き後継者」のパフォーマンスは悪くなく、相手フォワードのムハンマド・ウマルとファイサル・ハリールの危険なシュート1,2本を止めた。
この試合では、有名なフランス人、ブルーノ・メツUAE監督もチームの面々を様々な角度から念入りに試した。チームは直ちにトルコに戻り、来週、ヨルダンとの試合にのぞむ。監督はこの親善試合を歓迎していた。だが、スタジアムに足を運んだイラン人の観客は少なく、イラン側の記者が報道関係者席を埋め尽くすこともなかった。
イラン代表チームのキャプテンマークはマフムード・フェクリーに渡っていたが、彼は代表チームで試合に出場したのが今回でやっと17試合目、それも約6年ぶりの出場であった。昨日は、ここ数年アリー・ダーイーの背番号だった1番と10番のユニフォームを着た選手はいなかった。
グランドを取り巻く広告看板も見られなかったので、イランにとっては収益につながる恰好の機会がふいになってしまった。代表チームのスポンサーであるプーマのウエアーを着た選手はターレブルーだけだった。
尚、ファルハード・マジーディーにも触れておかねばならない。UAEリーグでのプレー経験が6年もあり、相手を完全に熟知しているはずの彼だが、昨日はエナーヤティーの代わりに終盤の10分しかピッチに送られなかった。しかし彼はほぼ4,5年ぶりに代表チームのユニフォームを身につけたわけで、これもブランコ時代が終わり、チームの新時代が始まったことをあらためて強調した出来事だった。
1対0は輝かしい結果ではなかったものの、とにかく新しい技術指導者とその教え子たちにとって一つの勝利に数えられる。選手たちは来週水曜、同じスタジアムで2007年アジアカップ予選トーナメントのためシリアと対戦しなければならず、昨日の試合もそれに備えるべく予定を組まれたものだった。
(後略)
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翻訳者:吉村 かすみ
記事ID:3226