イラン人重量挙げ選手9名がドーピング検査で陽性 ハムシャフリー紙

2006年09月25日付 Hamshahri 紙
2006年9月25日付ハムシャフリー紙

【運動部】世界重量挙げ選手権への参加のために、開催地ドミニカへの出発を24時間前に控えていたイラン・ナショナルチームに、衝撃のニュースが走った。世界アンチドーピング機関(WADA)によって実施された検査により、同選手権に参加予定のイラン・ナショナルチームのメンバー10選手中9選手〔11選手中9選手の誤りか?〕に、ドーピング関連規定で指定された筋肉増強剤の使用が認められ、これら選手は世界選手権への参加資格を失ったのだ。WADAは、イラン重量挙げ連盟に対して、このことをファックスで通知した。

 この辛い出来事を受け、同問題の第一の責任者である、イラン重量挙げ連盟のアリー・モラーディー会長とイラン・ナショナルチームを指導するブルガリア人のゲオルゲ・イワノフ・コーチは体育庁に召致された。両名は同庁責任者と会談した後、重量挙げのイラン・ナショナルチームのドミニカ派遣は取り消され、一人の選手も同国に行くことはないと明かした。

 世界選手権開催の前日に開かれる予定の世界重量挙げ連盟年次総会後、罰金及び〔ドーピングを犯した〕イラン人重量挙げ選手の世界選手権・国際大会への出場停止期間が、正式に決まることが予想される。

 世界でもっとも強い男ホセイン・レザーザーデ〔世界記録ホルダー〕は、チーム内で唯一、ドーピング検査のサンプルで潔白が証明された。

【運動部:モハンマド・レザー・マンスーリヤーン】非常に悲しいニュースを聞いた。イラン重量挙げナショナルチームのの9選手が、ドミニカで開かれる世界選手権参加を直前に控え、世界アンチドーピング機関(WADA)及び世界重量挙げ連盟(IWF)から、筋肉増強剤を使用したと訴えられ、ドーピングが認められたことで、世界選手権への参加資格が取り上げられてしまったからだ。

 9名のナショナルチーム・メンバーの検査用第一サンプル——これはWADAの正式の検査員らによって直接採取されたものだ——の陽性認定は、昨日の朝公表された。選手らは、今日の明け方一番に、ドミニカに出発する予定であった。

 周知の通り、イラン重量挙げ連盟のアリー・モラーディー会長とイラン・ナショナルチームを指導するブルガリア人のゲオルゲ・イワノフ・コーチはすでに、ドミニカへ向け出発しており、そこで世界重量挙げ連盟年次総会に出席して、IWFのタマシュ・アヤン会長に、予想される出場資格取り消しの期間の短縮などを直談判することになっている。

 しかし、2年前にもイラン人重量挙げ選手が同様の理由により、1年間の出場資格停止に直面したことを考えるならば、アヤン会長と直接交渉を行ったとしても、IWFの決定に大きな影響を与えるとは思えない。

〔中略〕

 ▼ ホセイン・レザーザーデは潔白

 重量挙げのイラン・ナショナルチームの選手らにドーピングが宣告されたことを受け、世界でもっとも強い男ホセイン・レザーザーデの状況を心配する声が上がった。しかし、レザーザーデとアスガル・エビラーヒーミーの両名が、ドーピング検査で潔白を証明できたことは、実に幸いなことであった。

 このことについて、レザーザーデは昨日記者らに、次のように述べた。「私は自分に自信を持っていますから。みなさん、ご安心下さい。あなた方の英雄は潔白です」。

〔後略〕


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翻訳者:斎藤正道
記事ID:3579