■ レバノン山地での二度の爆発でエジプト人1人を含む3人が死亡、18人が負傷
■ レバノンの指導者達、国民和解の努力を破壊することを目的とした事件という見解で一致
2007年02月14日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面
【ベイルート:マーヒル・ムカッリド、諸通信社】
ラフィーク・アル=ハリーリー元首相暗殺の2周年式典開催の24時間前、ベイルートの北東25キロ地点に位置するキリスト教徒の村アイン・アラクで、乗客を乗せた二台のバスをねらった二度の爆発があり、ムハンマド・マフムードを名乗るエジプト人を含む3名が死亡し、18名が負傷した。
匿名の治安部隊報道官が、死亡者はレバノン人男性とレバノン人女性、それにエジプト人男性であると語った(訳注:その後エジプト人ではなくシリア人と判明)。一方、負傷者は事件が起きた北マトン郡の各病院に搬送された。
治安部隊とレバンノン軍の情報筋によれば、最初の爆発は現地時刻9時15分に30人乗りのバスの中で起き、バスはほぼ全壊した。それから7分以内に15人乗りのバスの中で二度目の爆発が続いた。バスの天井が吹き飛ばされていることから、爆発はバスの車内で起こったとみられる。
二つの爆発事件を非難する反応が立て続けに寄せられる中、レバノンのエミール・ラッフード大統領も事件に嫌悪感を示し、レバノン人同士の融和を目ざす努力を標的とする明らかなメッセージであるとみなした。
一方で「ムスタクバル潮流」代表のサアド・アル=ハリーリー議員は同事件を、ラフィーク・アル=ハリーリー元首相の暗殺2周年式典への参加を妨げるのが目的だとみなした。
またハサン・アル=サバア内相はこの二度の爆発を非難すべき犯罪であると述べ、数時間のうちに事件の詳細を調査する会議をレバノン中央治安委員会で開催すると指摘した。
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翻訳者:平寛多朗
記事ID:10192