■ マールーン・アル=ラース村からフランス医療チーム追放
2007年02月20日付アル=ナハール紙(レバノン)HP1面
レバノン南部の諸地域で国連軍強化部隊が相次ぐ事件にさらされるなか、マールーン・アル=ラース村の住民数人が昨日、フランス部隊に属する医療チームを追放したと伝えられた。医療チームは毎週月曜日に病人の診療のため移動診療所の派遣や薬剤の提供を無償でおこなっている。目撃者によれば、フランス医療チームは役場から言われても二度と村に来ないよう求められたという。
さらに、エジプトの「中東通信(MENA)」がスペイン政府筋の情報として伝えたところによると、国連はスペイン政府に、レバノン南部でデモや暴動に直面する事態になった場合に駐留部隊が鎮圧に使用するための装備を送るよう求めた。国連はイタリアやフランスのようにレバノン南部に部隊を派遣している諸国にも同様な要請を行った。
スペインの「ABC」紙は同紙のインターネットサイトで、国連平和維持活動の事務局がスペイン当局にこの要請を行ったと伝えた。スペイン政府はこのような要請が2006年9月7日にスペイン国会で(派遣が)可決されたスペイン部隊の任務に相当するかどうか判断するため慎重に検討を行なっている。国連のこの要請は、国際部隊が駐留中の地域で深刻な混乱の防止に介入を余儀なくされた場合の予防措置として行われているものである。国連は、国際部隊を暴動や集会の鎮圧にあたらせることは、国連安保理決議第1701号の規定に含まれるとしている。
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翻訳者:鳥居洋介
記事ID:10233