ドイツ首相、アメリカ下院議長が今日相次いでベイルート訪問

2007年04月02日付 Al-Nahar 紙
■ アウン中将、早い段階での大統領選挙の可能性を否定…予定の期日に実施される可能性も低いとの見解
■ 明日、与党勢力と野党勢力の対決か
■ 3・14勢力「国際法廷設置案の承認にあらゆる合法的手段を用いる構え」

2007年04月02日付アル=ナハール紙(レバノン)HP1面

 国連決議や国内の政治闘争に結びつく危機のあらゆる側面を詳細に検分するためレバノンを訪問していた潘基文国連事務総長は去ったが、ドイツのアンゲラ・メルケル首相とアメリカのナンシー・ペロシ下院議長が時を同じくして今日ベイルートを訪れる。

 メルケル首相は午前10時半からフアード・アル=セニョーラ首相を、続いてナビーフ・ビッリー国会議長を訪問する予定であり、その後は国連レバノン暫定軍(UNIFIL)の一環として活動しているドイツ海軍部隊を視察した後、レバノン首相府に戻りセニョーラ首相と共同記者会見を開く予定である。

 一方ペロシ議長も12時に首相府を訪れ、続いてアイン・アル=ティーナのビッリー国会議長邸を訪問する予定である。

 各国の高官が相次いでベイルートを訪れる中で、アラブ・サミットにおけるシリアとサウジアラビアの歩み寄りから前向きな反響が生まれる可能性が指摘されていたにもかかわらず、国内の政治動向はより加熱、激化したものになりつつあるもようだ。

 反対派勢力、特にアマルやヒズブッラーの議員関係筋によると、明日の国会では議長に様々な法案、特に国際的な性格を有する法廷の設置法案に関して審議を開く召集を行うよう促すため議事堂で毎週火曜大規模な座り込みを企画している多数派勢力側議員との激しい対決が行われる可能性は否定できない、とのことである。また同筋は、多数派勢力側議員との対決に向けて反対派勢力側議員たちも多数議事堂に集結すべく準備が進んでおり、こうした動きに向けた調整が近いうちに行われる予定である、と明かした。

(後略)


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翻訳者:垣平浩明
記事ID:10585