レバノンの多数派勢力と反対派勢力、きょう国会議事堂で対決か
2007年04月03日付 Al-Nahar 紙
■ メルケル独首相とペロシ米下院議長:レバノンに関しては「一致した立場」、シリアと交渉せず
■ 本日国会で「2つの勢力」、国際法廷が争いの軸に
■ ハウジャ大使、アイン・アル=ティーナの対話再生のため動く
2007年04月03日付アル=ナハール紙(レバノン)HP1面
ドイツのアンゲラ・メルケル首相とアメリカのナンシー・ペロシ下院議長のベイルート同時訪問に際して、昨日行われた政府高官や政治指導者らとの協議では、ここ数日間勢いを増し再び表面化した、国内情勢の激化の傾向が相変わらず影響を及ぼしていた。他の各国要人の来訪の際と同様に、長期にわたる政治的危機は、メルケル首相とペロシ下院議長が危機の両当事者と行った会談において主要な軸の1つを形成した。そして今日、国会議事堂では多数派勢力と反対派勢力の議員との間でメディアを前にした対決が起こると見られており、両勢力の議員たちは3月20日以来「3度目の火曜日」に、相異なる動機にもとづいて多数集結することが予想される。多数派勢力の議員たちは議会を開催するようナビーフ・ビッリー国会議長に対して定期的に要求し、圧力を強めようと努めている。また反対派勢力の議員たちは、今回は国会議長を守ろうというスローガンのもとに参集する。多数派勢力の議員らは今日議事堂に集結する際、請願書に署名を集め潘基文国連事務総長やアラブ連盟事務局長、アラブ・サミット議長国であるサウジアラビアに提出するだろうと見られており、その請願書のなかで、国会において国際法廷法案の制定を阻止している障害要因が何かを説明するであろうと取り沙汰されている。多数派勢力のある議員らはこの措置は準備万端であり、あとは「憲政システムに則った圧力」の手段や合法的な政治的権利を全て行使しつくした後、提出への適切なタイミングを待つのみだと述べている。
(後略)
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翻訳者:田中裕子
記事ID:10741