レバノン北部のパレスチナ難民キャンプを国軍が爆撃、民間人が死傷
2007年05月22日付 al-Quds al-Arabi 紙
■ ナフル・アル=バーリド難民キャンプへの無差別爆撃による民間人の殺戮 ファタハ・アル=イスラームはレバノン全土での報復を警告
2007年05月22日付クドゥス・アラビー紙(イギリス)HP1面
【ベイルート:本紙サアド・イリヤース記者】
ナフル・アル=バーリド難民キャンプは昨日激しい砲撃を受け、パレスチナ難民9人が死亡、数十人が負傷した。被害者はすべて民間人だった。
キャンプの住民はマスメディアを通して助けを求める声明を発表し、無差別な爆撃の停止、包囲の解除とけが人の救助を求めた。
キャンプの代表者の1人がアル=ジャジーラTVに語ったところによれば、このキャンプでは4万5千人以上の住民が1平方キロメートル以下の土地に住んでおり、無差別爆撃で住居地域が襲われた場合には数十人が殺されることになるという。同代表者はパレスチナ人に対する新たな殺戮が起こることを警告するとともに、レバノン軍が追跡しているファタハ・アル=イスラームのグループは爆撃が行われている住宅の中にはおらず、キャンプの周辺にいると強調した。
ナフル・アル=バーリド難民キャンプでは昨日もレバノン軍とファタハ・アル=イスラームの分子との間で新たな戦闘が発生し、ファタハ・アル=イスラームは難民キャンプへのレバノン軍の爆撃が続くならばトリポリ市外およびレバノン全土で報復行為を行うと警告している。
(後略)
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翻訳者:金田雄一郎
記事ID:11001