アイン・ヘルワ難民キャンプでジュンド・アル=シャームとの戦闘再燃
2007年06月05日付 Al-Ahram 紙
■東ベイルートでバス2台が爆破
■アイン・ヘルワ難民キャンプ、レバノン国軍と戦闘状態に
■ムバーラク大統領、現状解決の糸口をセニョーラ首相と協議
2007年06月05日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面
【ベイルート:マーヒル・マクラド アイン・ヘルワ、ナハル・アル=バーリド:通信各社】
レバノン国軍とファタハ・アル=イスラームおよびジュンド・アル=シャーム戦闘員との衝突は、新しい局面に突入し、長期にわたってレバノンを不安定な状況に陥れる恐れが出てきた。
一昨日の夜にレバノン南部のパレスチナ難民キャンプ、アイン・ヘルワで勃発した衝突は、数時間の間停止されていたが、昨日になって武装組織ジュンド・アル=シャームは再び戦闘を開始、国軍兵士2人と、組織構成員2人が死亡した。
アイン・ヘルワでの衝突は、北部に位置するナハル・アル=バーリド難民キャンプにおけるファタハ・アル=イスラーム戦闘員に対する圧力を軽減するため、レバノン国軍に対し南部でも戦線を開く試みと見られる。
一方、ファタハ・アル=イスラームの主要指揮官の一人である通称アブー・フライラは、衝突開始から数時間後に、戦闘はナハル・アル=バーリド難民キャンプからアイン・ヘルワ難民キャンプに飛び火すると脅迫、それに対しファタハ代表のスルターン・アブルアイナインは、パレスチナ諸派は武器を用いてでも、国軍と過激原理主義分子との戦闘がナハル・アル=バーリドから他の難民キャンプへ飛び火することを食い止める準備があると明言した。
エジプトのホスニー・ムバーラク大統領は昨日、レバノンのフアード・セニョーラ首相から電話連絡を受け、レバノンの最新情勢と現状収拾への努力について話し合った。
(後略)
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翻訳者:泉千尋
記事ID:11123