■ムバーラク大統領、レバノンへの緊急人道支援を決定
■アウワード報道官:「エジプトはレバノンに関する特別な計画を持っているわけではない。あらゆる勢力と等しく距離を保つ」
2007年06月12日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面
レバノン国軍とファタハ・アル=イスラーム間の衝突による状況悪化に対処すべく、ホスニー・ムバーラク大統領はレバノン国民への緊急人道支援を決定した。
またレバノン政府の要求にこたえ、昨年の夏以来ベイルートに展開しているエジプトの野戦病院について、運営を継続することを明らかにした。
今回の事件で被害を受けた人々に対する毛布や医療・食料支援物資とエジプト野戦病院への支援物資を載せた軍用機は、昨日ベイルートに到着した。
昨日ムバーラク大統領は閣議を招集し、アフマド・ナズィーフ首相以下、国防・軍需生産相、財務相、法律問題・議会担当相、国際協力大臣、外相、投資相、大統領府官房長官が出席した。スライマーン・アウワード大統領府報道官は、ムバーラク大統領が昨年夏の戦争以来ベイルートに開設している野戦エジプト病院の帰還延期を指示したと述べた。
またアウワード報道官は、本紙のムハンマド・アミーン・アル=マスリー記者が取材に当たった記者会見で、大統領はレバノンに食糧援助と医療援助を送るようにも命じたが、これは危機が打開され、安定と法の支配および国民とあらゆる国内勢力間との融和が保証されるまでの間、レバノン国民を配慮しての措置だと語った。
(後略)
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翻訳者:金田雄一郎
記事ID:11202