アケメネス朝の兵士の石製レリーフ、ロンドンのオークションで売却

2007年10月28日付 E'temad-e Melli 紙
【文化遺産通信(CHN)】アケメネス朝の兵士の頭部が、86年アーバーン月3日〔07年10月25日〕木曜、ロンドンのクリスティーズ(CHRISTIE’S)オークションで58万500ポンド(1,188,284ドル相当)の値で売却された。買い手はこのイランの文化財を、イランの文化・芸術の分野で活動してきたヨーロッパの団体に寄贈する意向である。

この古代文化財は、ペルセポリス宮殿コレクションに属するアケメネス朝の兵士の石製レリーフのうち、残っている頭部及び槍の先端部分で、その古さは紀元前5世紀まで遡る。サイズは24×31センチメートルである。

このアケメネス朝の兵士の頭部は1933年、考古学発掘調査の際に発見され、その後国外に持ち出され、売却された。

クリスティーズオークションで売却される以前、アケメネス朝の兵士の石製レリーフはフランス人のDenise Berendの個人コレクションに入っていたが、これは1974年10月10日、ニューヨークのオークションでHagop Kevorkian財団から購入されたものである。

文化遺産観光庁はかつて、この文化財がイギリス国外に流出した場合、その所有者を関係司法当局に告発すると発表していた。

イランの古代文化財としてはこの他に、ナツメヤシの葉が描かれたアケメネス朝期の銀碗、顎鬚をたくわえた男性のアケメネス朝以前の金銀製半身像、ロレスターンブロンズの名を持つ紀元前一千年紀の雄牛頭部のコレクションが86年アーバーン月4日〔07年10月26日〕、クリスティーズオークションで売却された。


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翻訳者:佐藤成実
記事ID:12287