レバノン国会多数派勢力が国軍司令官の大統領就任に支持を表明
2007年12月03日付 Al-Nahar 紙
■ サルコジ大統領、アサド大統領と再び接触。アウン中将、「キリスト教徒勢力の大前提」を発表。近日中に3月8日勢力が会合へ
■ 多数派勢力がスレイマーン国軍司令官を支持。有力メンバー5人は反対
■ 今日、議員署名文書の提示によりボールは反対派勢力のフィールドに
2007年12月03日付アル=ナハール紙(レバノン)HP1面
2005年3月14日に結成されて以来初めてその一体性が試される微妙な状況の中で昨日、国会内多数派勢力は、国軍司令官であるミシェル・スレイマ―ン中将を大統領候補にするとの提案を行い、その理由として2つの要因を挙げた。これによって、提案の実現に向けた次の行動を反対派勢力に突きつけたかたちだ。
一方では3月14日勢力は、「危機の増大を食い止めるための解決策を生み出し、国家および憲政機構の打倒を目論む計画に歯止めをかけ、大統領の空位を埋めるため、憲法を改正することに関する原則的な立場を再度検討した」ことを明らかにした。
他方、3月14日勢力は一部のメンバーが「憲法改正提案についての原則」をめぐり反対姿勢をとっていることを明らかにし、透明性を重視する姿勢を示した。これについては、「(3月14日勢力の)民主的な手法と、統一の中での多様性に対する理解を確認する」という方針の一環であるとして、「レバノン杉革命の同盟者たちの共同の歩みを確固たるものにする」と強調した
3月14日勢力の有力メンバーは本紙に対して、「昨日の夕方にフェニシア・ホテルで開かれた会合は、過去の暗黒時代に開かれ決定的で詳細な決定を採択した『歴史的会合』にも比するべきものである」と述べた。
また、「3月14日勢力は昨日夕方の『歴史的』決定によって、国内および国際社会の世論に対して、至上の国益を優先し、憲法改正に反対するというこれまで一貫して反対してきた原則的な立場についてさえ譲歩した。特に大統領選出に関しては、エミール・ラッフード大統領時代に強制的な任期の延長が行われ、それによってさまざまの災厄や暗殺が発生してきたために、改憲について従来は反対の立場であった」と付け加えた。
(後略)
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翻訳者:小林洋子
記事ID:12727