ジュンブラート議員、ヒズブッラーが暗殺に関与した疑いを主張(アル・ナハール紙)

2006年12月29日付 Al-Nahar 紙
■ フランス、再び国際法廷へのレバノンの合意の重要性を強調する
■ ジュンブラート、初めてヒズブッラーがシリア体制と共謀して暗殺に関わった疑いをかける

2006年12月29日付アル=ナハール紙(レバノン)HP1面

 2004年10月にレバノンで連続暗殺未遂、暗殺、爆発が始まって以来前例のない展開として、「民主主義会合」のワリード・ジュンブラート代表は初めて、ヒズブッラーが「全てとは言わずともいくつかの暗殺」に関与していたと公然と疑いをかけた。

 この展開は、一方ではジュンブラート議員とシリア政府、もう一方ではマルワーン・ハマーダ通信相とヒズブッラーの間で非難合戦が激化するなかで起こったものであり、さらなる危機的状況をもたらすことになった。そのため、現在の政治的危機を打開するための原動力とみなされる国際的な性質を有する法廷の問題に決着をつける必要性があらためて注目されている。

 ジュンブラート議員はヒズブッラーを非難するにあたってその点を隠さず、またシリア体制を激しく非難して「同じようなやり方で応ずることが礼儀だろう。シリア体制のやり方は殺人、暗殺、自動車爆弾、破壊によってしか理解しないというものなのだから、シリア体制に対しては同じようなやり方で応ずるべきだ」と述べた。

 ジュンブラート議員は昨夜、衛星テレビ局「アラビーヤ」チャンネルでの談話で、「ジュブラーン・トゥワイニー議員の暗殺の日に、私の目を覆っていたものは最終的に取り払われた。(...)私は(ヒズブッラーとシリア体制の間には)治安面や諜報活動、政治面でつながりがあることを確信した。手段も行動も結果もすべて同一だ。あの時から私はどこかで、彼らが全てとは言わずともいくつかの暗殺の背後にいることを疑っている」と述べた。

 また「そうでないとすれば、何故2005年12月12日にヒズブッラーは政府から脱退してナビーフ・ビッリー国会議長を引きずり込んだのだろうか?彼らは国際法廷に合意すると表面上は言っているが、拡大には反対だと言っている。それはつまり、連中は他の犯罪にはどこかで関与しているということだ。その一番最後のものがジュブラーンで、その前がサミール・カスィール、ジョルジュ・ハーウィー、ピエール・アル=ジュマイエル、イリヤース・アル=ムッルだ」と述べ、「私たちに与えられた選択肢は耐え抜くことだけだ。国際法廷は平和的な恐怖の均衡を私たちにもたらしてくれるかも知れない」と語り、「シリア体制は犯罪が専門だが、私たちは屈しない」と述べた。

(後略)



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翻訳者:香取千晴
記事ID:4273