米国務次官補「レバノン問題が解決しなければアラブ首脳会議は成功しない」
2008年02月22日付 Al-Nahar 紙
■ ウェルチ国務次官補「レバノンの政治的危機が解決しなければダマスカス首脳会議は成功しない」
2008年02月22日付アル=ナハール紙(レバノン)HP1面
【ニューヨーク:シルヴィヤン・ザヒール】
デイヴィッド・ウェルチ米国務次官補(中東問題担当)は、レバノン大統領が来週選出されることへの期待を表明した。ウェルチ次官補は「レバノンは中東地域における大きな懸念の源である」と述べ、「3月末にダマスカスでの開催が決定しているアラブ首脳会議は、レバノンの政治的危機が解決しなければ成功することはない」との見解を示した。また、大統領選出に到らない場合にも、アメリカはフアード・アル=セニョーラ首相率いるレバノン政府への支援を続けると強調した。
ウェルチ次官補は、ニューヨークの外国人記者センターとの衛星を通した記者会見で、「レバノンは国際社会とアメリカにとって重要な国家である」と語った。
またウェルチ次官補は、「レバノン国民は新しい大統領の選出を切望しているが、とうの昔に選出の期限は過ぎている」と述べ、「(新しい大統領の選出の延期は)中東地域における大きな懸念の源である。大統領を選出しなければならない」と付け加え、「そのためにアラブ連盟は、この問題について協議するためアムル・ムーサー事務局長を何度もレバノンに派遣した。ムーサー事務局長は近いうちにレバノンを再訪するだろう。我々は大統領選出が来週には実施されることを期待している」と語った。またウェルチ次官補は、「各勢力が合意する候補がいる」と述べ、国際社会が大統領選出を「支持」していることを強調した。
(後略)
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翻訳者:工藤章
記事ID:13269