ベルリン映画祭「銀熊賞」のマジーディー監督、シドニー映画祭で審査員

2008年04月16日付 Iran 紙
日本では『運動靴と赤い金魚』などが知られるマジーディー監督
日本では『運動靴と赤い金魚』などが知られるマジーディー監督
 イランの映画監督マジード・マジーディーが、オーストラリアで開かれる第55回シドニー映画祭で、コンペティション作品部門の審査員を努めることになった。

 ファールス通信によれば、今年ホルダード月に開催される同映画祭(2008年6月4~22日)で、マジーディーは、コンペティション部門の審査員のひとりとして参加する予定である。
 
 なお、同映画祭では、第58回ベルリン国際映画祭(2008年2月)で銀熊賞を受賞したマジーディーの作品『スズメたちの歌声』(英題: The Song of Sparrows)がゲスト部門で上映されることになっている。
[訳者注] 主演俳優が「銀熊男優賞」を受賞している。

 現在、アスガル・ファラーハディー監督が、映画『エリーについて』を撮影中であるが、この撮影作業が一段落したのち、マジーディーは、ファラーハーディーとともに、脚本『カシミール』を執筆する予定である。『カシミール』は、インドで実際に起きた事件を扱った作品である。

 マジーディーの最新作は、『スズメたちの歌声』で、断食明けの大祭ののち(2008年10月1日以降)公開される。同作品で主役を演じたモハンマド・レザー・ナージーは、ベルリン国際映画祭で最優秀男優賞(銀熊男優賞)を受賞した。

 また、マジーディーは、オリンピック開催を控えた、中国の北京をテーマにした作品も制作しており、海外テレビ局各局で放映されている(原題:Color Fly)。
[訳者注]世界5カ国の映画監督各々が同テーマで北京を撮影したショートフィルム。マジーディーのColor Fly は、オリンピックを待つ北京の子供たちをテーマにしたもの。

 最新作『スズメたちの歌声』も、映画ファンに好評をもって迎えられるだろう。


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翻訳者:前田君江
記事ID:13621