ドーハの対話会議、レバノン両派に二者択一の提案

2008年05月21日付 al-Quds al-Arabi 紙
■ ベイルートで座り込み、プラカードには「いい加減に合意しろ!」
■ ドーハのレバノン各派、合意のための最後の猶予期間
■ 野党は不満

2008年05月21日付クドゥス・アラビー紙(イギリス)HP1面

【ベイルート:サアド・イリヤース本紙記者】

ドーハで行われているアラブ閣僚委員会は、昨日火曜日の昼過ぎ、レバノン危機の最良の解決策を示す二つの提案を反対派勢力と多数派勢力の双方に示し、どちらかを選ぶよう提案した。反対派勢力の側は強い不満を隠すことなく、両案を検討するための猶予期間を要求した

多数派勢力が「反対派側が同意するならば、こちらとしてはアラブ提案を前向きに受け止める」と発表したのに対し、反対派議員の一人は「われわれの側は両案をまるで無いものとみなしている」と語った。

3月14日勢力〔=多数派勢力〕のブトロス・ハルブ議員は声明で、「反対派がアラブ提案全体に同意するならば、我々も前向きになる」と明らかにした。これに対し、反対派のアマルに所属するアリー・ハサン・ハリール議員は、「反対派勢力としては、アラブ閣僚委員会が紛争の両当事者に示した2つの提案は、まるで無いものとみなしている」と発言し、提案を受け取ったのかとの質問に対して「君たちは存在しないものについて語っている」と答えた。

反対派勢力の関係筋は匿名で、「こちら側は提示された両案をひじょうに不愉快に思っている」と語った。多数派側の情報筋が提案の内容を明らかにしたところでは、両案はどちらも早急にレバノン共和国大統領を選出することと、次期政府では反対派勢力に〔議決を拒否できる〕3分の1以上の閣僚数を与えることを定めており、相違点は選挙法に関する部分だけだという。アラブ提案のうちの1つでは、選挙法についての議論を大統領選出が終わるまで延期した上で、フアード・ブトロス元外相が座長を務めた委員会で準備された法案を元にレバノン国家で議論すると規定している。

(後略)


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翻訳者:梶田知子
記事ID:13899