モラード・モハンマディー、銅メダル獲得:ついに敗北の呪いを破る
2008年08月20日付 E'temad-e Melli 紙
【エッテマーデ・メッリー】オリンピック11日目の正午、ついにイラン国旗が北京の競技場に掲揚された。11日目にしてついに、イランのテレビ番組も〔‥‥〕これまでの聞き飽きた歌に代えて、英雄を称える新しい歌を流し始めた。イランもついに、第19回オリンピック〔第29回の誤り〕のメダル獲得国70数カ国の仲間入りを果たしたのだ。
11日目にしてついに、イラン・スポーツにかけられた敗北の呪いは破られた。レスリング・フリースタイル60キロ級の英雄モラード・モハンマディー選手がアゼルバイジャン共和国のロシア系選手を破り、銅メダルを勝ち取ったのである。
レスリング・フリースタイル1日目、モラード・モハンマディー選手は準決勝でロシアのマフレト・バティロフ選手に敗れたが、ハミード・スーリヤーン選手とは反対に、士気を失うことなく、力一杯銅メダル獲得を目指して戦った。
世界選手権で金メダル1回、銅メダル1回を獲得したことのあるモラード・モハンマディー選手は、オリンピックの舞台に立つために一試合だけ戦えば良かった。モラード選手は幸運にも恵まれていた。というのもアゼルバイジャンのサリームハーン・ホセイノフ選手よりも、彼にとって戦いづらい相手であるキューバのキンタナ選手とは試合が当たらなかったからである。
モラード・モハンマディー選手はこの試合で、2-0、3-0と2ピリオドを連取して勝利を収めた。この甘美なる勝利を勝ち取ったモラード・モハンマディーはイラン国旗を手に、北京市にある中国農業大学体育館を一周し、「イランのスポーツはオリンピックでメダルを獲得できないという呪いを破ることができて嬉しい」と報道陣に話した。
「何ヶ月もこの日を待ち望んでいました。たとえ決勝戦に進めなくとも、手ぶらで国に帰らずに済んだことを、神に感謝します。この結果に私は満足しています」。
モラード・モハンマディー選手は他のレスリング選手らの今後のメダル奪取に、期待を述べている。「私は今とても幸せです。今日はこれまでの苦労に対するご褒美をもらったのだと思います。もし手ぶらでイランに帰国していたら、きっと自分を責めていたでしょう。今回のメダルは自分の苦労に対するご褒美であると同時に、皆さんが祈ってくれたおかげであると心の底から申し上げます。イランの他のレスリング選手らも、イランの人々の祈りによりメダルを勝ち取れるよう願っています」。
(後略)
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翻訳者:柴田愛子
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