独立系出版物への挽歌:週刊誌「ゴルアーガー」、2度目の休刊(その1)のつづき
新政権の文化イスラーム指導相は大臣就任当初、大統領や閣僚の風刺画を制作したり、政府の政策に風刺めいた批判を行うことについて、政府はいかなる姿勢をとるのかとの質問に、「自由である」との見方を明確に示していた。にもかかわらず、ゴルアーガー誌が再開され、政府批判の風刺画や風刺が世に出ると、直接的・間接的圧力がこの出版物にかけられ始める。
そして1387年アーバーン月14日〔2008年11月4日〕に隔週誌が週刊誌に変わると、圧力は頂点に達する。紙への政府助成金がゴルアーガーに割り当てられなくなり、さらにこの雑誌への〔政府系企業の広告や政府の公報といった〕政府系広告の掲載中止といったことまで行われたのである!
この日増しに強まる圧力の結果、困惑と疲労感がゴルアーガー編集部を襲い、ついには週刊誌「ゴルアーガー」の2度目の休刊という苦渋の決断を強いられる結果となった。
今日われわれに問われているのは、なぜ社会的・政治的に独立した運動はこのような結末を迎えてしまうのか、という懸念すべき問いである。
政治的・経済的にしっかりとした支えがなくては、独立した社会運動をイラン社会で継続的に組織化することはできないという問題への懸念は、いまや普遍化しつつある。
週刊誌ゴルアーガー第2期発行からほんの6ヶ月の今、雑誌の発行は「時代を反映する申し子」とする編集部のスローガンは、現実のものとなってしまった!〔※独立した社会運動を認めようとしない時代を反映して、ゴルアーガーも廃刊に追い込まれたという意味〕
そう、我々が生きる時代とは、子どもたちに短い命を求める時代なのである!