ハリールザード前米国連大使がアフガニスタン大統領選に出馬?
2009年05月04日付 Jam-e Jam 紙
【国際部】アフガニスタン各紙は昨日、アフガニスタンやイラク、国連でアメリカ大使を歴任したザルメイ・ハリールザード氏が第2期アフガニスタン大統領選に出馬する可能性があると伝えた。
カーブル発行の「エラーデ(意志)」紙は、ハリールザード氏は今週中頃にカーブル入りする予定だと伝えた上で、同氏は8月に行われるアフガニスタン大統領選挙の〔有力〕候補者であると指摘、アメリカ国籍も有する同氏の出馬は大統領選をめぐる政治的構図にも変化をもたらすだろうと予測した。
これまでにも、ハリールザード氏が大統領選に出馬するのではないかとの噂はあったが、ハリールザード氏自身はこれまでのところ、この問題について正式に認める発言をしたことはない。
アフガニスタン憲法は、他国の国籍をもったアフガン人は、第二の国籍を放棄した場合に限って大統領選挙に出馬することができると規定している。
アフガニスタン独立選挙委員会は先週木曜日、これまでに60名が大統領選候補者として同委員会に問い合わせをしてきたが、先週末〔=木曜日〕までに立候補に必要な書類を委員会に提出した人物はいないと発表した。
アフガニスタンのハーミド・カルザイ大統領は先週、大統領選への出馬へ向け、元国防相でジハード派〔ムジャーヒディーン〕の指導者の一人カースィム・ファヒーム元帥とムハンマド・カリーム・ハリーリー第二副大統領の二人の副大統領〔候補〕とともに独立選挙委員会を訪れ、立候補登録に必要な書類を提出した。
ナンガルハール州のゴルアーガー・シールザイ知事が金曜日にカルザイ大統領に面会した後、大統領選への出馬を辞退したことで、8月に行われる大統領選ではカルザイ現大統領が勝利を収める可能性が強まっている。
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翻訳者:斎藤正道
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