■ FIFA:「エジプトは世界王者を手玉に取り、世界を圧倒した」
2009年06月20日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面
エジプト代表がその名を黄金の文字で刻んだ。現在開催されているコンフェデレーションズカップ南アフリカ大会で、一昨日エジプト代表は対戦相手のイタリアに対し、歴史的であると同時に彼らにふさわしい勝利を収めたのだ。
ファラオの子孫たちは2006年ワールドカップ王者のイタリア代表を相手に、前半39分にムハンマド・ホンモスが挙げたゴールによって、しかるべき勝利をおさめた。この歴史的勝利は偶然の産物ではない。ヨハネスブルクのエリス・パーク・スタジアム内で50,000人の観客に見守られる中、試合の間中、彼らがピッチ上で見せた優れたパフォーマンスと組織的なプレーが生んだ結果なのだ。
アフリカ王者が世界王者から勝利をもぎ取った事を受けて、エジプト国内のみならず世界中で反響が続いた。今回の勝利は、エジプト代表がアフリカ勢として初めてイタリア代表に敗北をもたらす快挙となった。イタリア代表は過去に14回アフリカ代表勢と戦ってきた。1920年五輪でエジプト代表と初対戦したイタリア代表が2-1で勝利を収めてから89年を経て、ついに我々の期待の星であるエジプト代表がアフリカ勢として初の勝利を実現したのだ。
エジプトの勝利は世界中で鳴り止まぬ反響を呼び起こした。FIFA(国際サッカー連盟)は、「エジプト代表は試合中に見せたそのレベル〔の高さ」で世界を圧倒した」とコメントした。
他方、エジプト代表FWのムハンマド・ザイダーンがイタリア戦でのハムストリングの肉離れが原因で、明日行われる第3試合のアメリカ戦を欠場することが確実になった。その一方で、足の靭帯を負傷していた中盤の選手であるムハンマド・シャウキーをアメリカ戦に起用しようとする動きもある。
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翻訳者:川上誠一
記事ID:16771