アル=ジャズィーラTV、アフリカ杯のエジプト・ナイジェリア戦を一般放送すると突然発表
2010年01月13日付 al-Quds al-Arabi 紙
■アル=ジャズィーラ、アフリカ杯のエジプト・ナイジェリア戦を一般放送すると突然発表
2010年01月13日付クドゥス・アラビー紙(イギリス)HP1面
【カイロ:サラーマ・アブドゥルハミード】
衛星放送局アル=ジャズィーラは昨日、サッカーのアフリカ・チャンピオンシップのエジプト-ナイジェリア戦を、暗号化放送ではない[=無料の]アル=ジャズィーラ・スポーツ2チャンネルで放送すると突然発表し、エジプトやアラブ世界のファンを驚かせた。この試合は3対1でエジプトの勝利に終わった。
カタールに本拠地を置くアル=ジャズィーラとエジプトのテレビ局との放映権を巡る交渉が失敗したことが、この決定につながった。
画面の下部にニュース・テロップが流されていたことから、この試合が一般視聴者向けのチャンネルで放映されていることが確認できた。同時に、暗号化放送[=有料放送]である9プラスと10プラスの二つのチャンネルでも同じ試合が放送されたが、これについてはアル=ジャズィーラが昨年11月に衛星テレビ・ラジオ局ARTのスポーツチャンネルを買収した後にあらかじめ発表されていた。
ドイツの通信社DPAに届いた声明の中でアル=ジャズィーラは、「正当性を確認し、2010年アフリカ・チャンピオンシップ・アンゴラ大会の権利保有者側の合意を得た上で」、エジプトーナイジェリア戦とチュニジアーザンビア戦を、通信衛星Nilesatを通じて配信されているアル=ジャズィーラ・スポーツ2チャンネルで放送することを発表する、と述べた。
この2日間、試合を放映するヨーロッパやアフリカ、アジアの衛星で配信されている数々のチャンネルが大々的な宣伝を繰り広げたが、日曜日のトーナメント開始までにアル=ジャズィーラ・スポーツが大きく加入率を伸ばした。
最近、アル=ジャズィーラとエジプトのテレビ局の間では、放映権を巡って競争や非難が交わされていた。エジプト側が「アル=ジャズィーラ側が値を吊り上げた」と述べる一方で、アル=ジャズィーラ側は「エジプト側に二つの提案を行ったが、彼らはそれらを受け入れなかった」と強調した。
非暗号化チャンネルでの試合放送が発表されたのは、試合開始のたった2時間前だった。
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翻訳者:梶田知子
記事ID:18351