【サーリー:ホセイン・ハーニー】マーザンダラ-ン・トラが70年の時を経て、再びイランに帰ってきた。今後2ヶ月以内に、故郷マーザンダラーンへの移住が行われる予定だ。
モハンマド・ジャヴァード・モハンマディーザーデ環境庁長官によると、このトラはイランとロシアの間で結ばれた合意に基づき、アジア・ヒョウとの交換でやってきたものだという。
同長官は、「生態環境の悪化により、70年前にマーザンダラーンのミヤーンカーレ地域からロシアへと移ったマーザンダラーン・トラは、4ヶ月間の学術的・科学的調査を経て、アジア・ヒョウとの交換という形で、故郷に帰ってきた」と述べた。〔※〕
マーザンダラーン・トラの引き取りとアジア・ヒョウのロシアへの引き渡しは、イラン暦2月3日金曜日〔西暦4月23日〕に行われた。州の環境保護局の局長は、「今後5年間、ミヤーンカーレにあるマーザンダラーン・トラの生息地は、ロシア人〔専門家〕の責任のもとで管理が行われる予定だ。我々も同期間中、ロシアにあるアジア・ヒョウの生息地を保護していくことになる」と述べ、さらに「マーザンダラーン・トラの種の保存のため、50〜60ヘクタールの土地が割り当てられており、あらゆる点で厳しい環境保全が行われるだろう」と指摘した。
マーザンダラーン州環境保護局のロウシャン局長は、マーザンダラーン・トラをどのように、そしていつ同州に移動させるかについて、「この2頭のトラは、絶滅したこの〔マーザンダラーン・トラという〕動物種を我が国で再生させることを目的として、今回やってきたものだ」と〔だけ〕語った。
〔中略〕
つづく