イスラエル国防相が訪米、イラン核開発問題について協議へ

2010年04月24日付 Al-Ahram 紙
■ バラク国防相、イラン核開発問題 について協議するためワシントンを訪問

2010年04月24日付アル=アハラーム紙(エジプト)HP1面

【各国首都:各通信社、ウィーン:ムスタファー・アブドゥッラー】

 イスラエルのエフード・バラク国防相は明日アメリカ合衆国を公式訪問し、政府高官らと会談を行う。イスラエルのラジオが伝えたところによると、ワシントンでのバラク国防相(と合衆国政府高官ら)の会談ではいくつかの問題について議論される予定で、その中にはイラン核開発計画に関するものも含まれている。

 一方で、国際社会との緊張緩和の手助けとなるかもしれないステップの一環として、イラン政府はIAEA(国際原子力機関)の担当者らにより望ましいかたちでの査察実施の許可を与え、高濃度ウランの濃縮作業が行われる予定の施設への立ち入り権限を与えることに基本的に合意した、と西洋諸国の外交官らが明らかにした。外交官らは、これらのことは可能な限り早い時期に実現される必要があると述べた。また今回の措置は今年2月にイラン政府がウラン濃縮を開始したことを受けてとられたものであると付け加えた。

 外交筋が示唆したところによればイラン政府のこの合意は、ウィーンで最近開催されたIAEA担当者らとイラン代表団の定期会合を受けて行われたものだという。

 一方、ウィーン駐在のイラン外交官は、イランに対して国際的制裁措置が課された場合には強力な対抗措置をとる能力があると述べ、それはイラン石油省の専門家たちの努力によるものであると言明した。またあるアメリカの国務省高官は、最大限で来る5月までにイランの核開発計画に関する合意が成立しなかった場合、国連安保理が動くか動かないかにかかわらず、アメリカ合衆国下院はイラン政府に対して制裁を課す方向に動くだろうと述べた。

(後略)


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翻訳者:片山満祐子
記事ID:18994