レバノン首相が訪米を前にエジプト訪問、ムバーラク大統領と会談
2010年05月22日付 Al-Ahram 紙
■ ムバーラク大統領、レバノンの安定に向けたエジプトの支援を明言
2010年05月22日付『アル=アハラーム』(エジプト)HP1面
フスニー・ムバーラク大統領は今日、レバノンのサアド・アル=ハリーリー首相との会談において、レバノンが新政権樹立に成功した後の国内の安定に向けた努力に対してエジプトが支援を行い、開発・復興プロジェクトに対しても援助を行うと言明した。
フスニー・ムバーラク大統領は今朝、ヘリオポリスの大統領府でレバノンのサアド・アル=ハリーリー首相を迎え、会談を行った。
会談では、レバノンの最近の情勢やレバノンの安定の実現と開発に向けたエジプトの努力や、レバノンで進められている復興事業へのエジプトの参加について協議が行われた。また、中東和平プロセス再生の方策をはじめとするアラブ及び周辺地域の重要課題についても話し合われた 。
ハリーリー首相は数時間の訪問を行うため、今日カイロに到着した。
首相は会談の直後、明後日月曜日に予定されている訪米の前にエジプトを訪問しムバーラク大統領と会談を行うよう配慮したと語った。会談ではムバーラク大統領から中東情勢や中東和平プロセスの再生努力、パレスチナ・イスラエル間接交渉プロセス推進の可能性や、エルサレムを首都とするパレスチナ独立国家の樹立やパレスチナ難民の帰還権の保証を含むパレスチナ問題の公平かつ包括的な解決の実現について、意見・評価を聞いた。
またハリーリー首相は、中東地域の諸問題の唯一の解決策としての和平プロセス始動に向けた努力が現在行われていることに言及し、「今日の中東地域には和平プロセスを真剣に推進すること以外に解決策は存在しない」と述べた。
(後略)
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翻訳者:片山満祐子
記事ID:19261