ハリーリー首相「対シリア関係は優先事項、国際法廷に関して妥協はしない」

2010年09月30日付 Al-Nahar 紙
■ ハリーリー首相「対シリア関係は優先事項、国際法廷に関して妥協はしない」

2010年09月30日『アル=ナハール』紙(レバノン)HP政治面

「ムスタクバル潮流」政治局の週例会議を主宰したサアド・アル=ハリーリー首相は、「国内の安定を望んでおり、レバノン内部での対立の解決は唯一、憲法機関にのみ依拠したい」との声明を出した。

またムスタクバル潮流の声明によるとハリーリー首相は、対シリア関係の進展は最優先事項であり、レバノンとシリア双方の利益のためにも後退はありえないと強調した。またハリーリー首相は国際法廷をあくまで支持するとの立場をあらためて表明した。会議の出席者らは、国際法廷は独立の国際機関であり、いかなる政治的勢力関係にも屈することはないとした上で、同法廷に関する一切の妥協や後退を受け入れないという点で合意している。またハリーリー氏は、「何よりも重要なことは、殉教者ラフィーク・アル=ハリーリー元首相の血を無駄にすることなど全く問題外だということだ」と述べ、「レバノンが混乱の渦に陥るような事態に巻き込まれることなく、忍耐および不屈と不動の精神を持たねばならない」と主張した。

一方、ムスタクバル潮流は「憲法機関、具体的には司法、軍および治安部隊に対するあらゆる攻撃」に反対する姿勢を示し、一部勢力がそうした行為に出ようとしていることについて、「一種の逃避だが、この勢力が歪曲しようとしている真実の事柄に当てられる光が遠ざけられることはない」と述べた。

また週例会議の出席者らはパレスチナ・イスラエル和平交渉の問題に関して、国際社会はイスラエルが頑迷な行動をやめるよう最大限の圧力をかけるよう訴えた。

(後略)


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翻訳者:加瀬冴子
記事ID:20289