ウルミエ湖の乾燥化で塩が100億トン

2011年09月03日付 Jam-e Jam 紙
 オルーミーイェ(ウルミエ)選出の国会議員であるジャハーンギールザーデ氏は、「ウルミエ湖の乾燥化により、100億トンもの塩が〔地表面に〕現れ、塩の嵐が起き、〔西アゼルバイジャン州に住む〕1400万人の生活に影響が生じている」と述べた。

 メフル通信の報道によると、ジャヴァード・ジャハーンギールザーデ議員は〔‥‥〕、ウルミエ湖の乾燥化により州に住む1400万人が難民化する可能性があると指摘した上で、「もし今、問題の解決に動かなければ、将来《塩の津波》を防ぐことは誰にもできなくなるだろう」と警告を発した。

 同議員は、ウルミエ湖の乾燥化は、固有の自然をめぐる国家的な問題だとした上で、「ウルミエ湖の問題は、地域の人々の生活や自然環境に何の悪影響も及ぼさなかった、〔イラン東部の〕ハームーン〔湿原〕の乾燥化とは一緒にならない」と述べた。

 同氏によると、ウルミエ湖の水位の危機的低下の最大の原因として、ダム建設、ウルミエ湖横断道路の建設、水資源、特に地下水の過度の利用、〔‥‥〕渇水、降水量の減少などを挙げた。

 一方、環境庁のモハンマド・ヤズディー次官(教育研究担当)は、ウルミエ湖を救うために5項目からなる24の提言が行われたと述べ、「灌漑方法の改善、水を消費する開発計画の停止、他の水源からのウルミエ湖への引水などが盛り込まれた」ことを明らかにした。


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翻訳者:斎藤正道
記事ID:23849