人々の離婚、結婚、そして経済状況について(2)
2011年11月09日付 Mardomsalari 紙
ある人の収入の50%が住居費に費やされるような場合、その人は生活必需品を賄うために第2、ときに第3の職業を掛け持ちすることを余儀なくされる。するとその人は、精神的に疲れ切った状態で家に帰ることになる。そうなると、忍耐力は下がり、〔ほんの些細なことで〕喧嘩を起こしたり、他人を傷つけたりする可能性が高くなってしまう。
収入規模が暮らしを立てるにあたって十分でないと、人は2倍の力で仕事に向かわなければならず、エネルギーの全てを仕事に注ぐことになる。こうした状況では、感情を豊かにしたり、理性的な思考を働かせたりする余裕は少なくなる。こうして理性的な思考が低下すると、人は家庭生活や一般社会のなかで〔妻をはじめとする〕他人に対して「手を上げる」可能性も出てくる、というわけだ。
今の状況では、現在の収入がこれからも続くかどうか誰にもわからない。安定や安らぎの欠けたこうした状況は、一方で結婚に対する不安へと帰結し、また他方で〔ドメスティック・バイオレンスのような〕家族の成員に対する無意識な不品行に帰結する。人々に対して生活の知恵やら怒りのコントロールの仕方やらを教えるよう主張することは、それ自体正しいことだが、問題は単に人々を啓発するだけでは効果はない、ということだ。腹が減っていても構わないが、意識は高く持っておけ、道に外れたことはするな、平穏な人生を送れ、などと言うことはできないのである。
〔豊かな生活に関する〕基準によれば、個人の収入の25%が住居費に、25%が食費・衣服費に、25%が娯楽費と医療費に、25%が貯蓄に充てられなければならない。ところが個人の収入の全てが住居費の一部に充てられているようなケースも〔イランでは〕ときに見られるのである!こうした問題こそ、若者が結婚に向かうのを妨げているのであり、様々な社会問題や暴力をも社会にもたらすのである。
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翻訳者:8409183
記事ID:24558