この選手権のあと、全国大会に出場することができるようになりました。しかし、これまでヘジャーブを着た女性がアメリカの全国大会に出場したことは一度もなかったことから、〔大会の〕責任者たちからは「あなたのケースに関しては、〔新たに〕決定を下す必要がある」と言われました。このようなことから、私が2010年の大会に出場する許可は降りませんでした。
私はこれまで数年間にわたって、丁寧に説明をしてきました。〔ヘジャーブを着ても競技に問題は生じないということを実証するために、イスラーム的な〕服を着用して、説得に当たったこともあります。そしてついに、先の7月になって全国大会への出場が許可されたのです。
彼女はさらに、「私は今年の世界選手権にパキスタン代表として出場しました。パキスタンには〔女子の〕重量挙げ選手がおらず、望むのなら、パキスタン代表として出ることもできる、と誘われたからです。私はその誘いを受け入れることにしました」と続けた。
彼女は、ヘジャーブを着た初の女性重量挙げ選手となったことについての感想を、次のように述べている。
私は、このことをとてもうれしく思っています。こんなことになるなんて、思ってもいませんでした。ただいつも一生懸命練習して、最近になって大会に出場しはじめただけです。私はこれまで、誰かのお手本になったことはありませんでしたが、今そのようなお手本になれたこと、そしてヘジャーブを着た初の女性重量挙げ選手として大会に出場したことを、嬉しく思っています。もっと多くのムスリム女性が、世界大会でムスリム女性の代表として出場できることを望んでいます。